神戸ファッション美術館「超絶刺繍Ⅱ」その2


さらに展示は続き,ヨーロッパ宮廷の世界へ。

宮廷用男性衣装であっても繊細な刺繍が袖口にびっしりと施されており,フランス革命時代をテーマにしていた少女マンガで,こういうジャケット(アビ)を主人公の貴族は着ていたなぁと思いながら解説を読むと,18世紀のロココ時代に作られた本物でした。

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このような刺繍が施されるのは男性用衣装だけで,女性用衣装には織りの生地が使われていても刺繍はなかったそうです。

フランス宮廷といえば,今回の展示では,ルーブル美術館に展示されている「ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」の衣装が再現展示されています。

1997年の美術館開館時に発注し6年間の歳月をかけたという衣装は,重厚な赤のベルベット地にオコジョ(白テン)の毛皮で縁どられた豪華絢爛なマントです。

フランス王朝で代々好まれていた「不死と復活」のシンボルである蜂が刺繍されています。特に,ナポレオンは,蜂と鷲がお好きだったとか。

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次は,少し現代に時代が近づいて20世紀初頭のパリのオートクチュールの展示へ。

ランバン,シャネルなど,有名メゾンのドレスが並ぶ中で,目を引いたのがキャロ姉妹店のドレスです。

オリエンタルなお花のビーズ刺繍は,ロシア系フランス人のキャロ姉妹という4人の女性たちのメゾンで作られたもので,女優や社交界の人気だったそうです。

これらの企画展の他に隣のブースではヨーロッパの洋装の歴史をマネキンたちが再現する常設展があり,見応えがありました。

他にも,各地の民族衣装を自由に試着できたり,美術館の衣装をバーチャル試着できる展示が
あり,隅々まで楽しめる美術館でした。


神戸ファッション美術館
神戸市東灘区向洋町中2丁目9番地1
TEL:078-858-0050
営業時間 10:00~18:00
定休日 水曜日

この記事を書いた人:

かおるこ
首都圏で生まれ育ち勤めて,2年前に関西圏に引越してきました。首都圏と関西圏を頻回に往復し,研究職をしています。フットワークの軽いヲタク魂を生かして,趣味の神社仏閣教会や自然のパワースポットめぐりをあちこちしたり,いろんな先達者に会いに行ったりしています。
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