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元OSKのトップスターが演じる
現実世界に生きる等身大の「男役」 |
| ―OSK退団から5年。歌劇★ビジューの演技が文化庁芸術祭優秀賞などに輝きました
ありがとうございます。でも、ここまで来るのは決して平坦な道のりではなかったんですよ。歌劇★ビジューを始めて1年くらいは、地味すぎる、関西弁はやめて、キラキラのスパンコールは?リーゼントは?といったクレームが事務所に山ほど来て…。無理もありません。当時のOSKのトップスターといえば、まさに夢の国の住人。白馬に乗った王子様で、大きな羽根を背負い、舞台の真ん中で華麗に歌い踊る。もちろん私も大好きな男役でしたが、10数年つづけて年齢も重ねたし、もう満足だなと。OSKを卒業した以上は新しいスタイルを見つけなければと思ったんです。女優に転身とか、結婚っていうお話もありましたが、やっぱり私は男役が好きで。そんなときOSKで同期の娘役だった敬天(あつたか)が脚本を書きたいと言ってくれ、「じゃあ、一緒にやろう」と。出演者は女性だけで、男役が存在するユニークな演劇形態のユニットですが、従来の男役とは180度違って、悩んだり、挫折したり、弱音を吐いたり、涙を流したり。現実世界に生きる等身大の人間像を、「男役」を通して演じています。
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男性にもお勧めのビジュー版
「不思議の国のMr.アリス」 |
| ―8月2日・3日の神戸での公演の見どころを教えてください
サブタイトルは「〜ボクを知る方法〜」。私が演じる青年は自分の心を素直に表せません。不思議の国に迷い込んで、いろんな出会いを経て、最終的には妻に「キミのことを世界でいちばん愛している」と言えちゃう。ビジューにはめずらしく明るくロマンティックな作品です。男性って、女性よりずっと純情ですよね。だから男性がご覧になったら「そう、そう、僕もそうなんだ!」とすごく共感していただけるはず。夏休みですし、家族連れで、カップルで、シャイな男性陣にも足を運んでいただきたいですね。中高年のご夫婦にも、ワクワクドキドキしていただける内容です。
歌劇★ビジューの公演は、いつも百人くらいまでの小さい会場で、観客の皆さんに作品の中にどんどん入ってきてもらって、客席と演者が一体になる感動、ライブ感を大切にしています。小さな劇団だからこそ脚本・演出、雑用、お金の管理、みんな何役もこなしていて、私は主演兼衣装担当。夜な夜なミシンも踏んでいますよ(笑)。衣装も必見です! |
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モノがあふれる現代社会が喪った
大切なもの(=ビジュー)を見つける |
| ―舞台をとことん楽しむ那月さん。エンターテイナーをめざすきっかけは?
たまたま中学生のとき、友だちと歌劇の舞台に行って、カチッとスイッチが入ったというか、男役をやる!と決めたんです。私は内気で人前では全然しゃべれなくて、すごい赤面症…バレエや音楽とも無縁でした。でも、そういう人間だからこそ、心の奥底に舞台への願望があったんでしょうね。辛いこともいっぱい経験して、OSKの舞台に立って…。
歌劇★ビジューのメッセージは「実は、命があるだけで幸せなんだよ」ということ。誰の助けもなく、孤独だと思っていても、ちょっと振り返ったら必ず、あなたの横には、あなたを見ている人がいるということを物語を通して伝えたい。「ビジュー」とはフランス語で「宝石・珠玉の」という意味。私たちが精魂を込めた舞台から、「大切なもの」を見つけていただけたらうれしいですね。8月の公演の次は10月の予定で、ちょっとシリアスな舞台になります。今後もひとつひとつ手づくりでやってゆきますので、ぜひ応援してください。 |
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文/渡部せつ子
写真/直江竜也
撮影協力/エルデアンジュ芦屋(TEL.0797-25-1288) |
〈取材を終えて〉
華麗な舞台人を想像していましたが、お会いするとサバサバとした関西人。でも撮影でポーズをお願いしたらOH!カッコいい男役に大変身でした。ファンの方には申し訳ありませんが熱い握手、していただきました。 |
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歌劇★ビジューORIGINAL
REVUE
『不思議の国のMr.アリス
〜ボクを知る方法〜』
8/2(土) 14:30公演・17:30公演
8/3(日) 12:00公演・15:00公演
出演:那月峻・千爽貴世・友麻亜里
一色すぐる・美森あいか
ゆめのさよ・花風ひかる
会場:オルビスホール
(神戸ファッション美術館内)
チケット:全席指定
S席¥6.000 A席¥3.000
TEL.0797-31-1933(10:00-20:00受付)
http://www.k-bijou.com/ |
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