ベルギー奇想の系譜展 兵庫県立美術館 7月9日(日)まで


絵の中央に巨大な男の顔。頭部には女性が寝転がり、それにとりまく動物たち。目から虫が流れだし、鼻からから金貨が流れ出す。この構造に度肝を抜く。

上記の絵は上記のヒエロ二ムス・ボスの‘トゥヌグダルスの幻想‘。ベルギーといえばチョコレート、ワッフルで有名だが、この奇想天外さはなんだろう。なんて魅力的な国だろう。

ベルギーは中世からスペイン、オーストラリア、フランス、オランダなど様々な国から支配され、逆にそれが団結を生む。勤勉な国民性もあり、やがて毛織物や金融貿易が栄える国となった。

今回は中世奇才、ヒエロ二ムス・ボスから中世のルーベンス、マグリット、現代美術までを紹介。その数は134点。

平日雨の中たくさんの方が来館



団結を生むため教会の教えが必須であった。ボスの作品は根源的な人間の罪「怠惰」「傲慢」「貪欲」等々が続く。日本でいえば子供の教訓としてのエンマ大王がいる「地獄絵図」のようなものかも。でも少しユーモアがある。罪や背徳とするものでもやはり見入ってしまうのが人間だ。誘惑する女性を描きながらその女性はやはり美しい。この単純さが却って爽快感がある。

さて今回の展覧会の大きな特徴はボスの原画をアニメーションで見られることだ。

アニメ―ション仕立てとなり中世音楽が流れる。
原画にはない金貨が溢れたり、魚が動きだす 意表をつく動きに注目



教科書で見た鳥の形をした青空が海に浮かんでいるルネ・マグリットの「大家族」も予想以上の圧巻だった。

20世紀に入ると奇想の分野は絵画や版画のみならず様々な分野にわたる。
現代美術の巨匠レオ・コーペルスの「ティンパニー」は必見。ティンパニーの上に胸に金塊を抱いた逆さ様になった骸骨が打ち続ける。記者はその意味を自問いし、数日続いた。皆様はどうか。「猫のインタビュー」は作者と猫とのやり取りを録音したものだが、回を重ねると猫の気遣い、人間の様子見がわかるようになってくる。

怖い不思議なものはいつまでも心に引っかかる。そこに人の面白さと鋭さ、まだ見いだせない美の追求の意味があるのだろう。7月9日まで。

絵と自分と対話して

兵庫県立美術館
<ヒョウゴケンリツビジュツカン>
神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1番1号
TEL:078(262)0901
HP:http://www.artm.pref.hyogo.jp/
開館時間 開館時間:午前10時~午後6時
※(金・土曜日は午後8時まで)入場は閉館30分前まで
観覧料金
当日団体割引あり(20名以上)
一 般 1,500円 (1,300円)
大学生 1,100円 (900円)
70歳以上 750円 (650円)
高校生以下 無料
※障がいのある方は当日料金の半額、その介護の方1名は無料。
(70歳以上を除く)
定休日 休館日:月曜日
アクセス 阪神電鉄「岩屋」
(兵庫県立美術館前)徒歩8分
JR「灘」 徒歩10分
阪急電鉄「王子公園」 徒歩20分
駐車場 有(80台)
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この記事を書いた人:

ニッキ
北摂に住んで10年 マラソンをはじめて6年目。 去年は淀川マラソン一昨年は大阪マラソン完走! 万博公園や箕面の滝まで走り体力自慢のアラフィ~です!
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