2019年1月14日(月)まで [ルーヴル美術館展] 大阪市立美術館


人が人を表現するー「肖像画」。それは人類3000年の歴史と共に歩んできた。初期は権力者が自分の名声を残すためにはじまったものだが、肖像画はその作家や世論、人の思惑で出来上がった歴史に重要な先導役だ。あのルーヴル美術館の顔、顔が勢ぞろい。肖像画ばかりを100点展示。

次に美術初心者でも人気の作品をご紹介。

葬式は故人が名声を残す最大の表現の場だ。2世紀後半、棺には生き生きとして表情の肖像画が作られる。1800年以上の時を経て人生で一番美しい姿がリアルに再現される。今の基準でもキレイな人。

《女性の肖像》2世紀後半エジプト、テーベ(?)出土Photo © Musée du Louvre, Dist. RMN-Grand Palais / Georges Poncet /distributed by AMF-DNPartcom



歴代の王族の肖像画がはめ込んだ嗅ぎタバコ入れも大きな見どころ。ルイ18世が王政復権のために作られた作品。

マリー=ヴィクトワール・ジャコト 《「国王の嗅ぎタバコ入れ」のための ミニアチュール48点》 1818-1836年



フランス革命に入った。白い布、そして傷跡はまるでキリストのよう、暗殺された革命の指導者ジャン=ポール・マラーの死を英雄視して描いている。マラーは恐怖政治の指導者であった。この絵から画家が被写体に対する自分の思いを自由に表現するようになってくる。

ジャック=ルイ・ダヴィッドと工房《マラーの死》1794年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) /Martine Beck-Coppola /distributed by AMF-DNPartcom



今にもマントのひだが、動きそう。大理石の彫像。実物ではマントの裾まで細かな刺繍が浮き上がっている。民衆の心を掴み、権力者となったナポレオン。皇帝再来のようにして、自分の演出方法がわかっていた。

クロード・ラメ 《戴冠式の正装のナポレオン1世》 1813年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom



未亡人はいつの時代でも魅力的。その視線が書き手の心を動かしたのがわかる。

エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ ル・ブラン 《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・ スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像》 1796年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom



反対に、視線が合わない物憂げなのもまた美しい。ピンクのほほ、初々しさが伝わる。

ヴェロネーゼ(本名パオロ・カリアーリ) 《女性の肖像》、通称《美しきナーニ》 1560年頃 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Michel Urtado /distributed by AMF-DNPartcom



ここまできたか肖像画!展覧会の最後のコーナーにあるのだが、なぜか画家の絶対自由権を得たように感じた。

ジュゼッペ・アルチンボルド 《春》 1573年 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Jean-Gilles Berizzi /distributed by AMF-DNPartcom



孤独を愛する人でさえ、どうしても人に興味を持ってしまうのが人間。書き手は絵を通して当時の人々対象に訴えってきた。それが、現在でも説明なしで共鳴するところが’人の顔の絵’の醍醐味。表情だけで十分心動く展覧会だ。

開催日時 2018年 09月22日(土) ~ 2019年 01月14日(月)
参加費・入場料 一般 1,600円(1,400円)、高大生1,200円(1,000円)
※( )内は、20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※高校生は土曜日無料(要証明)。
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
HP http://www.ytv.co.jp/louvre2018/
会場 大阪市立美術館
お問合せ 06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
大阪市立美術館
<オオサカシリツビジュツカン>
大阪市天王寺区茶臼山町1-82
HP:https://www.osaka-art-museum.jp/
開館時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
定休日 月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日休館) 年末年始 (12月28日~1月4日) 展示替え期間
アクセス 御堂筋線 天王寺駅
谷町線 天王寺駅【15,16号出口】
JR 天王寺駅【中央改札】
近鉄 南大阪線 大阪阿部野橋駅【西改札口】
阪堺電気軌道 上町線 天王寺駅前駅
大阪市バス あべの橋停留所
最寄り駅を下車し、北西へ約400m(天王寺公園内)
*美術館は天王寺公園内にあります。

この記事を書いた人:

ニッキ
北摂に住んで10年 マラソンをはじめて6年目。 去年は淀川マラソン一昨年は大阪マラソン完走! 万博公園や箕面の滝まで走り体力自慢のアラフィフです!
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