~幸せな偶然に出会える場所~とよなか起業・チャレンジセンター事業マネージャー・与那嶺学さんインタビュー


「セレンディピティ」という言葉を教えてもらった。
これはペルシャの童話に由来する造語で、チャンスを掴むための準備をしている人にタイミングよく起こる幸運を指す言葉だ。

大阪モノレール蛍池駅近くに
「とよなか起業・チャレンジセンター」と呼ばれる場所がある。起業相談をはじめ、起業セミナーの開催、交流の場の提供、また起業家の仕事スペースの提供などを行っている豊中市の施設だ。

ここで事業マネージャーとして事業を受託しているのが、有限会社協働研究所代表を務める与那嶺学さん。記者に「セレンディピティ」という言葉の意味を教えてくれた人物である。

与那嶺さんは「いわゆるシンクタンク業界」の出身。
サラリーマン時代、自分が働きたいと思う会社が無かった――
それで会社を辞め、自分で起業した。自身が代表を勤める企業では、行政から中小企業などの調査を請け負った。企業一つ一つと付き合い、分析していくことを「ミクロ」の仕事と言うならば、当時自分がやっていたことは、より大きな観点から経済を分析する「マクロ」の仕事。マクロでは見えないものがある。次第に今までと違うやり方で、企業、そして人と関わっていきたいと思うようになっていった――ちょうどその時期、与那嶺さんは豊中起業チャレンジセンター事業受託の公募が出ていることを知る。

そして現在――
日々、起業相談のため与那嶺さんの元を訪れる人たちがいる。
過去に自分が起業して苦労もたくさん味わったから、起業家の状況も気持ちも理解できる。
相手を知り、そっとしておくとき、親身に相談に乗るとき、シビアな意見を言うとき・・・
鋭い洞察力と繊細さが求められる仕事だが、これこそ与那嶺さんがやりたかったこと。

与那嶺さんはあまり大きな声で話すタイプの人ではない。
頭の回転が良く興味深い話を次々に展開していく人であり、同時に相手を緊張させない
柔らかな受容力を持つ人でもある。

(写真を撮られるのが)恥ずかしわーと照れる与那嶺さん

(写真を撮られるのが)恥ずかしわーと照れる与那嶺さん


相談する時は本音で話して欲しい。
なぜならその人の本当にやりたいこと、実際のスキルを的確に把握しなければ相談に乗っても必要な人材の紹介やアイディアを提案するに至らないからだ。
そしてできるだけオープンマインドで起業に臨んで欲しい。
自分のスキルや能力をいかに社会還元できるかを考える“心の広がり”が、共感する人を引き寄せることもある。

このような相談者の姿勢に、支援者のネットワークやアイディアがうまく重なり合う
ときに起こること――

それを「セレンディピティ」=「幸せな偶然」と与那嶺さんは言う。

これは起業に興味のある人にとっても、そうではない人にとっても大切なことではないだろうか。私達の日常でも幸せな偶然を起こしたい場面は、仕事、育児、就活に婚活、趣味に至るまで・・・たくさんある。

しかし与那嶺さんの言うそれはただの偶然に起こるのではない。冒頭で述べたとおり「チャンスを掴むための準備をしている人にタイミングよく起こる幸運」そう、その幸運に相応しい心の持ち方と準備が必要なのだ。

とよなか起業・チャレンジセンターはまさにそれを教えてくれる場所と言えるだろう。記者自身、前を向けるようにそっと背中を押してもらったようなインタビューの時間であった。

この“幸せな偶然に出会える場所”について、より多くの人に知ってもらえれば嬉しく思う。

とよなか起業・チャレンジセンター
<とよなかきぎょうちゃれんじせんたー>
豊中市蛍池中町3-9-20
TEL:06-6840-1955
HP:http://www.toyonaka-incu.com/index.htm
アクセス 阪急電車蛍池駅下車西へ100mに
大阪モノレール蛍池駅下車徒歩1分
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この記事を書いた人:

いちごちゃん
生まれも育ちも北摂の、お料理大好き食育インストラクター、普段は激忙しいボスの下で働くセクレタリーです。豊中で始めたひとり暮らしももうすぐ5年目。「きれいなもの」「美味しいもの」「優雅な時間」など自分の好きなことを中心に、普通の毎日がプチ・楽しくなるような情報をみなさまにお届けいたします☆
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