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スター軍団来日!楽天カップ ヴィッセル神戸vsFCバルセロナ 観戦記

2019.08.07

7月27日、神戸市兵庫区のノエビアスタジアムで国際親善試合「楽天カップ」 ヴィッセル神戸VSFCバルセロナが開催された。バルセロナはスペインリーグを26回、世界一を決めるクラブワールドカップを3度も制覇した名門チーム。昨夏までバルセロナの中心選手だったアンドレス・イニエスタは古巣との初対戦となった。

ファン垂涎の一戦はチケット争奪戦に。最低価格が10,000円からと国内で行われるサッカーの試合としては高額にもかかわらず入手困難なプレミアチケットに。当日はノエスタの今季最多入場者数27,720人を集め、バルサグッズを販売するコーナーは最大1時間待ちの長蛇の列ができた。

Jリーグの試合ではスタジアムがヴィッセルのユニホームを着たファン・サポーターで埋まる。しかしこの日はバルセロナのユニホームやグッズを身に付けた人たちが目立った。試合前練習で選手が入場の際、バルサの本拠地カンプノウで流れるイムノ(クラブ讃歌)=カン・ダル・バルサが流れたときだった。「トータルカンプ」チャチャチャ「エースンクラム」チャチャチャ…歌詞の後の手拍子が自然に起こったのだ。ここはカンプノウ?!世界中からバルサファンがここに集結したのだと鳥肌が立った。

バルセロナはシーズン前の調整時期でメッシ、スアレスなどスーパースターをを欠いたが、ブスケツ、ラキティッチ、ジョルディアルバ、グリーズマンと名だたるサッカー界のスターたちが名を連ねる布陣にイニエスタ、ビジャ、サンペールという元バルサ選手を擁するヴィッセル神戸が対した。

観客はチャント(選手の応援歌)禁止、完全着席での観戦。静まり返った場内には選手のかけ声や監督コーチの指示とボールを蹴る音が響いた。華麗なパス回し、トラップやパスの精度、簡単にマークを外しゴールへ向かうスピード、的確な守備位置と判断の速さ…質の高い数々のバルサのプレーに驚嘆の声と拍手が起こった。

しかし、この日一番の輝きを見せたのはやはりイニエスタだった。バルサのスター選手たちをひらりとかわす巧みなドリブル、チャンスを創出する正確無比なスルーパスは健在だ。

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