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新たなまちへの第一歩 三宮交差点車線減少の影響は

2019.10.05

宮再開発で開設する駅前広場「三宮クロススクエア」の整備に向けて、神戸市は7 / 2(火)~7/31(水)まで、車線減少の社会実験を実施した。三宮クロススクエアとは、神戸の象徴となる新しい駅前空間「えき≈まち空間」の核となる取り組み。三宮に集中する6つの駅を一体的につなぎ、交通拠点としての機能や回遊性を高めることを目的としている。今後、段階的な整備を予定しており、2025年第1段階の完成を目指す。

今回の実験は、整備に向けての第一歩としての取り組みである。交通量の多い三宮交差点から中央区役所前交差点の約400メートルに渡り、西行きを現行7車線から4車線、東行きを3車線から2車線とし、最大10車線を6車線に減らした第1段階の空間をイメージ。さらに、三宮交差点東側に横断歩道の新設を検討しており、南北の信号サイクルも変更。神戸市によると、実験序盤の朝方や夕方のピーク時間帯において混雑が確認されたが、日を追うごとに落ち着きを見せたよう。また、実験による大きな事故はなく、期間中のコールセンターへの問合せはトータル約50件で、1日2~3件はあったという。計画では2030年ごろの第2段階で、西行き・東行き合わせて3車線とする見通し。今回の結果を年内を目処にとりまとめ、設計へと反映させる意向とのこと。神戸の玄関口である三宮駅周辺を「まち」との重要な結節点とし、沿道建築物と一体になった象徴的な空間作りを、今後も徐々に進めていくようだ。

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