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リアルな防災訓練「体感型防災アトラクション®」を体験!

2019.12.10

ここ数年、想定外の天災が続いていたため、防災訓練の見直しを図る自治体・学校団体が増えている。体験型アトラクションの企画・運営会社「フラップゼロα」では、若い世代を含め、たくさんの人に防災意識を持ってもらうために企画した「体感型防災アトラクション®」が話題を呼んでいる。8月24日、西宮市役所で開催された「大雨洪水編」に参加した。

西宮市では再公演にも関わらず、予約開始から4時間以内に満員だったらしく、人気のすごさがわかる。参加者のほとんどが家族連れで半数は子ども。アトラクション前に行われる防災クイズは子どもの方が多く答え、防災に興味を持たせる準備は万端だ。3~5名のグループに分かれ、各々がバラバラに行動しないようグループごとにリーダーを決めてアトラクション会場へ向かう。

防災クイズ

真っ暗な会場では巨大スクリーンが待ち受けていて「大雨洪水発生!制限時間25分以内にミッションをクリアして脱出してください」とアナウンス後、すぐにカウントダウンが始まる。

迫力の巨大スクリーン

緊迫感の中、始まるまで遠慮がちだったグループの男性がみるみる行動力を発揮し、ミッションの答えを伝えるスタッフの元へ引っ張っていってくれる。それぞれの得意分野でクリアできるものが違い、グループで協力しあうからこそ全ミッションがクリアできた。
実際の災害現場では知らない人達と協力し合わなければならない。それが再現されているのは納得である。

いくつもあるミッションに焦る

残り数秒。ギリギリクリア

脱出成功した先では拍手で迎えてもらえた

最後にアトラクションを振り返りながら、現在の防災の状況・これから起こりうる災害・防災のレクチャーを受ける。自助と共助の大切さを体感したからか、子どもたち全員が聞き入っていた。

振り返りレクチャー

同社代表の松田さんは、阪神大震災で自身が体験した恐怖やジレンマから防災教育に目を向けた。教育だけではなく「実は災害で直接亡くなるだけでなく、劣悪な避難生活で亡くなる方も多い」ことなど、メディアで伝えられていない情報も知ってもらうため、どこへでも何度でも足を運ぶそうだ。

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