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摂津市 府内初の多剤併用リスク軽減プロジェクト

2019.06.27

加齢とともに複数の疾患を合併することが多くなる。疾患の数とともに薬の数も増え、多剤併用(ポリファーマシー)となってしまう。併用による重複投薬や薬物どうしの相互作用の健康リスクも問題となっており、6種類以上の服用になると副作用が起こりやすいと言われている。そこで摂津市は2019年度より、多剤併用による健康リスク軽減と医療費の削減を目的とした「服薬適正化プロジェクト」に乗り出した。

摂津市と市の薬剤師会が連携し、複数の医療機関で多数の薬を処方されている市民に、市から服薬履歴をまとめた通知と飲み残した薬を入れる袋「ブラウンバッグ」を送付する。これらを薬局に持参し、薬剤師と相談することで、適正な
調剤や残薬調整につなげる、言わば「ポリファーマシー対策」と「ブラウンバッグ運動」を組み合わせた仕組みで、この組み合わせによる取り組みは大阪府内初となる。対象は摂津市内の国民健康保険加入者約1500人。

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