変わる三宮のまち 30年後の実現を見据えた大構想


 神戸市は、2015年に「神戸の都心の未来の姿 -将来のビジョン- 」と「三宮周辺地区の再整備基本構想」を併せて策定した。国際色豊かな港町・神戸をさらに魅力的なまちへと進化させるべく、30年後の実現を見据えて今年も数々のプロジェクトが始動している。

 再整備の背景の一つは、兵庫県ならびに神戸市の人口減少問題がある。大学卒業後、大阪や東京に移動する人が多く、若者人口が激減している(31ページ年齢別グラフ)。若者層を取り戻すためには、若者に選ばれる魅力あるまちづくりが必要だ。今後は新事業への投資を行い、まちのにぎわい創出や企業の誘致、起業の促進にも取り組むとしている
 活性化のリーディングエリアは、神戸市の玄関口である三宮周辺地区。再整備基本構想では、「三宮にある6駅の乗換動線が分かりにくい」「イベントをしたり、人が憩うための空間が少ない」「神戸を発展させる産業が少ない」などの課題が洗い出された。市は、新しい駅前空間の創出や人が集まり交流する場の提供など、複数の施策で課題をクリアし、「人」を中心とする活気あふれるまちづくりを行っていく予定だ。

【歩く人が楽しめる巡りたくなるまちへ】
 歩行者、自転車、自動車が行き交う三宮駅周辺道路は、歩く人が中心の道路空間へリデザインする方針だ。先行的な取り組みとして、昨年11月に葺合南54号線の一部で歩道の拡幅を実施。2車線を1車線に減少させ、歩道の拡幅部にはベンチが並ぶ憩いの場として生まれ変わった。今後も拡幅範囲を延伸する予定。また、駅周辺に分散している中・長距離バスの乗降所を集約し、利用者に分かりやすい新バスターミナルを整備する。2017年度中に事業手法を検討し、2020年度中の工事開始を目指している。人が交流する場の創出のため、社会実験も行われている。昨年6月には東遊園地のリノベーションを、10月には三宮中央通りの停車帯を利用してウッドデッキが並ぶパークレットを設置。今後、検証結果をもとに計画を決定する。
 「都心である三宮が魅力的なまちへと生まれ変われば、企業や人が集まる。働く環境やリフレッシュ空間など居心地のよいまちにこれから変わっていくので期待してほしい」と市の担当者は話す。


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阪神版
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