イマドキの矯正治療


気になる子どもの歯並びや噛み合わせ。最近の歯列矯正について知りたいママのために、黒瀬矯正歯科の
黒瀬匡順先生にお話を伺いました。

【「非抜歯治療」がなぜ可能なのか】
私が〝歯を抜かない矯正〞を実践し始めて20年が経ちます。なぜ抜かずに治療できるかというと、核心は奥歯にあります。特に6歳臼歯といわれる第一大臼歯を元の位置に戻して、立て直してから歯を並べるという工程を入れるだけで、今まで抜いていたケースがほとんど抜かずに済み、非抜歯率は一気に上がります。この一工程を入れても、抜歯矯正との治療期間は6ヶ月も違いません。

【抜いて治す矯正の問題点は?】
 近年、アメリカでは抜歯による矯正はほとんど見かけなくなりましたが、日本ではまだ抜歯で治す矯正が多いのが現状です。抜歯での治療では、①歯の本数が減るので咀嚼効率(咬む効率)が下がる。②顎の側方運動(横に動かす)の時に支える歯の本数が少なく、不安定になる。③将来万が一入れ歯になった場合に、それを支える歯が少ないと設計が不利になる、などの問題点がありますが、非抜歯治療ならこれらは避けられます。一方、利点は治療期間が6ヶ月ほど短縮されることしかありません。抜かずに治すと出っ歯になると言われることがありますが、特殊なケースでない限りそういうことはありません。

【注目の治療法「インビザライン」】
 ここ10年ほどで発展してきた治療法に、コンピューターで設計したマウスピースを交換しながら治療する「インビザライン」があります。透明なプラスチック製の装置なので目立つことなく、取り外しも可能です。食事も快適で発音等にも支障が出にくく、歯磨きも非常に簡単で虫歯になりにくいという利点もあります。従来型の装置と変わらない治療レベルに到達し、さらに加速させる装置を組み合わせることで治療期間を1/3に短縮することも可能になりました。

【より良い治療に向けての3次元での診断】
 矯正治療もデジタル化し、前項でも書いたインビザラインもそうですが著しい進化期を迎えています。今までは2次元のレントゲンフィルムで分析診断を行なっていましたが、CTスキャンを用いた3次元での診断が可能となってきました。これにより歯並びと歯の生えている顎の骨、頭の骨との関係を立体的に捉えてより良い治療を患者さんに行うことができるようになります。
 当院でもいち早く導入し、治療に役立てています。

【成長に合わせて効果的な治療を】
 矯正治療は、歯の状態に合わせて「第一期治療」と「第二期治療」に分けて行います(下図参照)。第一期治療(4〜10歳)のメリットは、この治療だけで終われる可能性があり、費用も少なく期間も短くすみます。万一これで治らなかったとしても歯の生えている場所の骨を広げることができるので、第二期治
療がかなり有利に進められます。
 永久歯の矯正治療(第二期治療)の開始時期は混合歯列後期(10〜11歳)がベストで、骨も柔らかく、成長が利用できるので比較的治療期間が短くすみます。また、非抜歯率は100%近くになります。歯並びが悪い状態で早期の治療を行わないとほとんどの方が本格的な永久歯の矯正が必要となり、期間も長く、費用もかなり高くなります。「何かおかしいな」と思われたら、早めに専門医に相談されることをおすすめします。特に受け口や開咬ケースは迅速に対応しないと治りにくくなります。

黒瀬矯正歯科
<クロセキョウセイシカ>
神戸市東灘区御影本町2-15-19
御影本町ビル2F
TEL:078-856-6600
HP:http://www.kurose-ortho.com/
営業時間 診療時間/10時~12時・13時~19時 
定休日 休診日/月曜、第2・4土曜、第1・3日曜、祝日 ※休診日は学会及び研究会等で変更になることがあります。
アクセス 阪神御影駅徒歩1分
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阪神版
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