神戸をもっと元気に ファッションから広げる 地場産業の活性化


©神戸コレクション制作委員会

阪神・淡路大震災から23年。街は再建され人々の暮らしは日常を取り戻したものの、大きな打撃を受けた地場産
業は、未だ、かつての輝きを取り戻してはいない。産業を活性化し、神戸をもっと元気にしたい…そんな想いを掲げ、官民で協力しながら“ファッション”というフィールドからさまざまな取り組みが広がっている。

【港町として栄えた神戸のファッション産業】
 慶応3(1868)年の開港以来、諸外国との交易拠点として重要な機能を担ってきた神戸港。海外から豊かな資源や人の流入によってアパレルや靴、洋菓子、洋家具など様々な産業が発展し、独自の文化やライフスタイルが築かれてきた。1973年には全国に先がけて「ファッション都市宣言」がなされ、産業、都市、市民の三位一体で都市づくりを推進。92年に発足した公益財団法人神戸ファッション協会は「衣・食・住・遊」全般を“ファッション産業”と定義づけ、活性化に向けた取り組みを行ってきた。
 ところが、95年の阪神・淡路大震災で、ケミカルシューズ分野がピーク時に比べ生産額が半分以下に縮小するなど、ファッション産業全体が大きな打撃を被った。「その後ゆるやかに回復しつつあるものの、かつての勢いとはいまだ開きがある」と神戸ファッション協会の藤田修司さんは話す。

【復興に向けた起爆剤に】
 厳しい状況を打破し「神戸の街を元気にしたい」と、2002年8月に第一回神戸コレクションが開催された。日本初のリアルクローズ(実際に着用できる最新の服)のファッションショーとして話題を呼び、今や13,000人の動員数を誇る一大イベントに成長した。この大きな舞台に、2015年より神戸・兵庫の地場産品をコーディネートしたブランド「KOBE×HYOGOFAVORITES」のステージが登場。シューズや帽子のほか、世界の約7割の加工を手掛ける真珠、全国トップクラスのシェアを誇る姫路や龍野の革製品など、魅力あふれるアイテムを展開している。目指すのは、“神戸エレガンス”として独自のファッション文化を発信してきた神戸のスタイルを紡ぐこと。神戸コレクション産みの親の高田恵太郎さんも「若い世代に上質の価値を生み出す神戸を知ってもらい、地場産業の未来につなげたい」と話す。

【神戸の街全体に人を呼び 未来につながる取り組みを】
 神戸ファッション協会などで構成する、神戸ファッションウィーク推進協議会では2006年よりコレクション開催に合わせた「K O B EFASHION WEEK」を展開。アパレルやグルメ、コスメなど100店舗以上の情報発信と各種イベントで、神戸の街に滞在し、神戸のファッション“文化”を楽しんでもらうことが目的だ。また、いずれの取り組みも地元の大学生を参加させ、若い世代の意見やアイデアを取り入れながら、ファッション産業を担う次世代の育成にも力を入れる。
 市の担当者は、「神戸にしかない品質やデザイン性を民間事業者と協力しながら国内外に向けて発信し、かつての賑わいを取り戻したい」と今後の発展に向けた取り組みに、大きな期待を寄せる。


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阪神版
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