「人」と「場」を食で結び 地域の面白さを発掘「シェアキッチン」


昨年5月、神戸・西元町にオープンした「ヒトトバ」は、ひとつのスペースを“共有”し、低予算で気軽に飲食店を開業できると話題の「シェアキッチン」。調理器具や食器などの設備に、保健所の飲食店営業許可も共有できる。月曜日は洋食店、水曜日の昼はスローフードカフェなど、曜日や時間帯によってさまざまな店が登場する。木曜日の昼に出店する手打ちそば「蕎人庵(そばびとあん) 神戸」を営む力宗幸男さんは、神戸の手打ちそばの老舗店「堂賀(どうか)」で修行。大学院教授を退任後、「いきなり独立するのはハードルが高いが、まずはトライできるのがいい」と開業した。
 共同利用だが、業種に明確な制限などは設けていない。「“最低限”のルールだけを決めて、あとは利用者の自主性に任せています」と、ヒトトバの企画・運営を手がけるNPO法人ソーシェアの理事長・東村奈保さん。

 5年ほど前、一人暮らし高齢者の孤食問題を知り、シェアハウス事業を開始。その実績で神戸市の空き店舗活性化事業に参画し、2014年に神戸元町商店街からの協力で、クリエイター作品のセレクトショップ「TuKuRu」をオープンさせた。その後、集客には飲食店の必要性を感じ、1年で自主運営に切り替えて店内にシェアカフェを設置。地域の活動人口の掘り起こしにつながるのではと、キッチンをシェアする事業に至った。「これからの地域活性化は“競合”ではなく“共有”の時代。人と人がスムーズに繋がるための場作りを進めたい」と東村さんの取り組みは続く。


この記事を書いた人:

阪神版
兵庫県 西宮市、芦屋市を中心に地域情報をお届けしています。

HP: http://platnavi.net/ebook/citylifenew/citylifehanshin/book.html


http://citylife-new.com/publicities/2018/06/65058.html