神戸の谷上を「挑戦と変化」のまちに ベンチャー等が集まる


5月21日、神戸市北区谷上東町にコラボレーションスペース「.me(ドットミー)」がオープンした。仕掛け人は、ITベンチャー企業ChatWork株式会社(吹田市)。人とアイデアが集まり、挑戦と変化を生み出すコミュニティ形成プロジェクト、「谷上プロジェクト」が動き出した。

【出る杭を伸ばす 挑戦と変化をもたらす拠点に】
 新神戸駅からひと駅、北神急行電鉄・神戸電鉄「谷上駅」に「.me」は直結している。電源のあるカフェとしての機能のほか、会議室やプロジェクター、モニターを備え、プレゼンや交流会ができる環境が整う。「谷上プロジェクト」の活動第一弾。ベンチャー企業が本社登記することも可能だ。
 きっかけは、ChatWork株式会社前社長の山本敏行さんが、現地法人設立のため5年間シリコンバレーに住んでいたこと。そこには最先端を走る企業が集まり、いたるところでイベントやプレゼンテーションが行われ、民間主導で「挑戦と変化」が生まれていた。「日本では出る杭は打たれ、失敗できない。これでは革新的なものが生まれない。失敗を恐れず挑戦できるような街を日本に作りたい」。そう考えていた矢先、起業を目指していたメガバンク出身の森脇暉さんと出会い、意気投合する。山本さんは「日本各地から起業や新事業に熱量の高い人がたくさん集まって化学反応を起こし、新しいことに挑戦できるような拠点を作ろう」と森脇さんとともに行動を起こす。
 そこで目をつけたのが、神戸市の谷上だ。海と山に囲まれた自然豊かな地だが、新神戸駅の隣駅で国内外からのアクセスも良い。森脇さんは「変化の余地があると感じた、新しい挑戦をするにはうってつけの場所だった」。

【神戸市も期待 独自の資金調達制度で支援】
 谷上プロジェクトは、起業家の育成を目指す神戸市の思惑とも重なった。そこで資金集めには、神戸市が独自に取り組む、ふるさと納税を掛け合わせたクラウドファンディングを活用。キックオフイベントには県知事と神戸市長も出席した。結果、約2カ月で当初の目標金額の1,500万円を大きく上回る約2,670万円が集まった。これは、兵庫県での活動に対する支援では史上最高額だ。神戸市新産業創造担当課長の多名部重則さんは「山本さんからこのプロジェクトの話を聞いた瞬間に、支援者は多く集まると思った。町の元気を維持していくためには、新しい挑戦が必要」と大きな期待を寄せる。
 今後は、「.me」に集まった人がディスカッションをして、新しいアイデアを得て地方へ散り、各地でプロジェクトを始動する。また、交流会などのイベントを通じて多種多様なコミュニティを作っていく。
 「士業の方や起業家育成に理解のある企業の社長も、サポートに名乗りを上げてくれています。谷上をハブとして、地方から日本に挑戦と変化を巻き起こしたい」と森脇さんは意気込む。


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