わが家の避難マップを作ろう


大阪府北部地震に続き、未曾有の豪雨に見舞われた西日本。避難生活を強いられている人も多く、二次被害も懸念される。改めて自然災害に対する備えのため、「わが家の避難マップ」について考える。

【災害対策が進む神戸市】
 神戸市では、阪神・淡路大震災などの教訓と課題を踏まえ、様々な災害の対応に取り組んでいる。その一つとして、災害発生時の行動などの情報を掲載した「くらしの防災ガイド」を毎年6月に全戸配布している。また同市の15人に1人、およそ10万人が土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に住んでいるため、2015年には、土砂災害の恐れのある地域とその周辺の住民を対象に、「土砂災害 わが家の避難マップ」ガイドを作成した。自宅周辺を自分で確認し、避難ルートを書きこむよう促している。市では、直接地域へ出向き、マップの使い方や土砂災害の際の避難行動などについて説明する無料説明会も開催し、周知徹底に取り組んでいる。

【作ってみよう、自宅周辺の防災マップ】
 市ごとのハザードマップを作成している自治体も多い一方で、「知らなかった」「知ってはいるが、あまり見ていない」という市民の声も少なくない。自分ごととして捉えるために、自分の住むエリアに限定した、「わが家の避難マップ」を、神戸市のものを例に作ってみよう。

1. 自宅周辺の危険エリアを書き込む
 自宅に○印を入れる。兵庫県CGハザードマップや自分の住む市のハザードマップを参考に、土砂災害の警戒区域やため池の場所、洪水浸水想定区域など、危険な箇所をチェックする。イエローゾーンや危険区域以外の場所でも被害の出る恐れはあるので、自宅近辺が危険区域に指定されている場合は要確認を。

2. 避難先をチェック
 命を守ることを最優先に、危険が発生する恐れのあるエリアから離れた、安全な場所にあるのが「緊急避難場所」。災害によって異なるため、大雨の場合はここ、地震の場合はここ、などと事前に調べておこう。知人や親せきの家など、ほかに安全な場所があれば、避難先の候補に。さまざまな状況を想定し、避難場所は複数設定しておくことがベスト。

3. 避難ルートを書き込む
 自宅から避難先まで、安全なルートで移動することが肝心。以下のポイントに気を付けて避難ルートを設定しよう。
● 道幅の広い道路を選ぶ
● なるべくイエロー(レッド)ゾーンを避ける
● 川や崖沿いの道、ブロック塀などは避ける(どうしても通るときには、水位や崩壊に十分気を付ける)
● なるべく最短ルートを通る

4. 実際に歩いてみる
 マップ上でチェックした避難ルートを実際に歩いて、危険な場所や注意することを確認し、危険な場所には「×」を、注意が必要な場所には「△」を。その他、家族で共有しておくことなどは付箋に書く。子どもや高齢者、障がい者と避難する場合は、必ず一緒に歩いて確認を。ルートに無理はないか、どれくらい時間がかかるか、車椅子やベビーカー移動は可能かなどを知っておく。

【日常的に確認を】
 自然災害の危険は、誰にでも起こり得る。避難場所やルートの確認のみならず、非常持ち出し品の準備や連絡方法の確認など、日頃から家族で話し合っておきたい。
 また兵庫県は、イエローゾーンのうち、より命や身体に危害の生じる恐れのある区域を特別警戒区域(レッドゾーン)として、2016年より順次指定している。各自治体から配布されるハザードマップは毎年確認し、「わが家の避難マップ」も更新すると良いだろう。完成した避難マップは、いつでも目に付く場所に貼っておこう。


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阪神版
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