全国初 LINEを使った災害情報収集システム 実証実験を実施


 神戸市は、12月21日にLINE上でAIを使った災害情報収集の実証実験を行った。被災状況の写真や文章を送信すると、スマホの位置情報を元にネット上の地図に一覧表示される仕組みで、被害の大きさや状況が一目でわかる。人間との会話や文章のやりとりが可能なAIプログラム「チャットボット」を活用したもので、同種の実験は全国初。
 チャットボットを事前にLINEの「友だち」登録しておくと、災害時にボットが市民に話しかけ、タイムリーな被災情報を収集する。虚偽と思われる情報には、信憑性を現地の被災者に確認し、デマの蔓延を防ぐ。支援物資の過不足や配布場所など、被災後の生活支援にも役立てる。
 実験には、市職員約150人が市民役で参加した。阪神・淡路大震災を経験していない若手職員の研修も兼ね、当時の被害写真を使って現地から情報を送信した。参加者は「普段使っているアプリなので、操作に困ることはなかった。ボットからの問いかけもあるので迷わない」と使い勝手を評価した。
 同市危機管理室では、集まった情報が地図に表示される様子を確認。フィルタリングの精度や利便性について議論した。鍵本敦室長は、現地の状況がわからず混乱した24年前の震災を引き合いに、「地図に被害が可視化されるので非常にわかりやすい。こうした仕組みを使って一人でも多くの被災者を救いたい」と話した。
 今回の実験は、防災・減災の強化を目指す、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)プロジェクトの一環。神戸市が災害時のIT活用に向けて受け入れている民間人材2名との連携で実現した。神戸市は今後、実験結果をフィードバックし、システム実用化に協力していく方針だ。


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