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箕面市立郷土資料館で日本沈没のSF作家「小松左京展」開催中

2021.10.09

箕面市立郷土資料館で、令和3年10月8日(金曜日)から12月1日(水曜日)まで、あふれる想像力や作家の枠をこえて活躍した姿に迫る「小松左京展」が開催されている。

小松左京は、日本を代表するSF作家で作家生活のほとんどを箕面市で過ごしゆかりがある。代表作として、貧窮に喘いで屑鉄を盗み食うアパッチ族と日本政府との闘いを描いた処女長編『日本アパッチ族』、テレビドラマ・映画・漫画など数々のメディアミックスを実現した日本推理作家協会賞受賞作『日本沈没』などがあり、それらの作品でSF作家としての地位を確立し、星新一や筒井康隆と並んで「日本SF御三家」と呼ばれている。

1970年(昭和45年)の日本万国博覧会(大阪万博)ではテーマ館のプロデュースにも携わるなど、多彩な才能で活躍。また、過酷な空想世界を描くことにより現実世界への警鐘を鳴らす一方で、大阪万博では人類の進歩と調和をプロデュースするなど、明るい未来を子どもたちに示そうともした。猫好きな一面も持ち合わせており、猫に関する作品やエッセイも数多く残している。

今回の企画展では、小松左京ライブラリの協力のもと、資料パネル80点や、万博に関する資料25点、他45点の計150点を展示。ブースに入るとまず目に飛び込んでくるのが、箕面市にあった自宅の書斎でくつろぐ小松左京の姿を写した写真パネル。様々な分野で活躍した小松左京の才能や知識が見て取れるような、多種多様な膨大な量の書籍が納まった本棚を背景に、小松左京は机に座って本に視線を落とし、本を読みながらあれこれと思いを巡らせているようにも見える。

そして、奥に進んでいくと、飼い猫のピピと一緒に床に寝転がってお茶目な姿を写しているパネルなど、小松左京と歴代の飼い猫とのほほえましい様子をうかがうことができる。また、その一画に、手塚治虫の漫画本『ブラックジャック』が展示されており、開かれているページには、主人公のブラックジャックがある男に「小松左京先生」と呼ぶシーンが描かれている。

さらに「小松左京先生」と呼ばれる人物がいる部屋の名前の一部に「箕面」と書かれている1コマがあり、意外なところで小松左京と箕面のつながりを感じることができる。他にも、小松左京の作品『空中都市008』に挿絵として描かれた、画家である和田誠のイラストも展示されている。

『空中都市008』は20世紀の物語で「未来の暮らしはどうなっているのだろう」と20世紀の子どもたちが夢見た21世紀を描いた話。そのまえがきでは「そのころの世界はすばらしいものになっているでしょう。(中略)もしきみたちが大人になっても、まだそんな世界ができていなかったら―――きみたちでつくってください」という、小松左京の子どもに対する未来に向けたメッセージが残されている。

詳細はコチラから

●企画展「小松左京展」(開催中)
【期間】~12月1日(水曜日)まで ※毎週木曜日休館
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
【問い合わせ】電話:072-723-2235 FAX:072-724-9694
【費用】無料

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