
楽しく続ける生涯スポーツ 卓球で描く人生のキャンパス/NPO法人 北摂卓球カレッジ
人生100年時代といわれる昨今、生涯スポーツの一つとして注目を集める「卓球」が人気を呼んでいる。箕面船場にある卓球スクール「NPO法人 北摂卓球カレッジ」では、経験豊富で実績十分のコーチが、各々のレベルに合わせて丁寧に指導してくれる。同スクールの境コーチに、箕面船場で卓球スクールを設立した、その理由について迫ってみた。
「箕面船場で卓球スクールを始めた理由は3つあります」と、境コーチ。1つめの理由は、「シニア層の健康増進」。卓球は体への負担も少なく、ケガのリスクも低いスポーツということから、初心者でも気軽に始めやすい。また、「100mを全力疾走しながらチェスをする」と境コーチが言うように、速いラリーでボールの行方に合わせて身体を動かすことが、脳の活性化にもつながるという。シニア層でも初心者から少しずつ上達して、長く楽しく続ける人が多い卓球は、まさに生涯スポーツの代表的存在だ。


2つめの理由は、「ジュニア世代の育成」。卓球は生涯スポーツでもありながら、近年は競技スポーツとしても熱を帯びており、プロの日本代表を見ても、10代で代表入りする選手が多く、そのほとんどが幼少期から卓球を始めているのだ。体力に自信の無い子どもでも、低学年から活躍できるスポーツであることが大きな特徴という。また卓球を通して、挨拶や礼儀、さらに練習の積み重ねで忍耐力も培われるので、一人の人間として逞しく成長する姿は、保護者からも喜びの声が上がっている。
同スクールの専属コーチとしてジュニアの指導を担当するのは、高校時代に福井県で三冠(シングルス、ダブルス、団体)を達成した山下コーチ。インターハイではダブルスでベスト8にも輝き、実績は十分。「何より、卓球を好きになってほしいですね」と話す山下コーチ。様々な工夫を凝らしながらジュニア世代の育成に取り組んでいる。自身の経験上、子どもたちには感覚では無く、「頭」を使って考える力を身に付けるよう指導している。ミスをしたときはその原因をしっかり分析し、自分で考えることで、上達が早くなるのだ。


最後の理由は、「地域コミュニティの活性化」。境コーチ曰く、これまで北摂地域において卓球を指導する場所、コーチが少なかったという。スクール生同士が卓球という共通のコミュニケーションで、レッスン以外の場面でも、仲間と楽しい時間を過ごしてもらうようにと、想いが込められている。「ゆくゆくは自治会の卓球大会を開けるくらい、交友の輪が広がれば嬉しいですね」との大きな夢も。
個人スポーツのようで、ダブルスや団体戦など、チームワークも学べる卓球。さらには1球1球に真剣に向き合う集中力、上達するために練習を積み重ねる忍耐力も養われる。「小さな卓球台の中には、それぞれの人生が大きく描かれているんです」と語る境コーチ。初心者・上級者、ジュニア・シニアと分け隔てなく、これからもスクール生の成長をサポートしながら、卓球の魅力を広く深く伝えていく。

NPO法人 北摂卓球カレッジ ほくせつたっきゅうかれっじ
●グループレッスン(大人対象)
月4回(1時間45分/回) 8,000円
●ジュニアレッスン(18歳以下対象)
月4回(1時間45分/回) 6,000円〜
※卓球マシーン、更衣室、シャワールーム完備
新船場南橋下車徒歩約2分