JR西日本と立命館が茨木で連携 “10歳からの社会人教育”
2019.08.08
立命館大学 大阪いばらきキャンパス(以下、OIC)にて7月からの3ヵ月間、「いばらきSDGsまちづくりアイデアプレゼンコンテスト」が行われる。このコンテストは、地域の小・中学生が大学生とともにまちの課題を設定し、その解決策を市長や教授、まちづくりに携わる企業の人々に発表するというもの。鉄道事業に併せて沿線のまちづくりに関わるJR西日本京都支社と、地域・社会連携をキャンパスコンセプトに掲げる立命館大学、子どもたちの興味・関心を基にしたオーダーメイドプロジェクト型学習教室などを展開している㈱COLEYOが一体となって取り組む。
『studioあお』に通う生徒のプロジェクト報告会の様子。研究内容は、好きなカメラを
使ってどうしたら野良猫を助けられるかといったものから、野球の変化球とケガの関係
の分析など様々。
仕掛人である主催の㈱COLEYOは、生徒の“好き”を根源とした学びを通じて「与えられる人」から「与える人」に成長を促す放課後教室『studioあお』を京都で運営している。この取り組みでも子どもたちが自ら問いを発見し、実際に解決することで社会に貢献する“10歳からの社会人”を育てることが大きな狙いだ。「自分の好きなことで誰かの役に立ったり、褒められたりすることで“社会と繋がる”経験を積ませてあげたい」と代表取締役兼教室長の川村さんは語る。なお、本コンテストで選ばれたアイデアは10月から始まるレギュラークラス(OICにて平日17時~)で実際にプロジェクト化される。学校や5科目の勉強では得られない新たな学びの場となりそうだ。
株式会社COLEYO
代表取締役 川村哲也 さん
「自ら立ち上げたプロジェクトで実際にまちが変わる様子を見ると、その場所のことを“自分ごと”として捉えられるようになります。まちの中にストーリーが生まれるんです。子どもや学生たちがここでの学びを経て、場所自体に愛着を抱くこと。これがまちづくりに必要な要素であり、ひいては定住促進にも繋がると考えています」
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