自分のいる環境にいち早く順応しアクションを起こせるようになるためには、まず自信を持つこと。そのためには、苦手を克服して心が前向きになる瞬間を見つけることが大切だと考える花城さん。こう考えるようになったきっかけは、自身の幼少期の実体験にあった。

「走るのが苦手だったので、徒競走でビリの子の気持ちが分かるんです」と花城さん。しかし、大学生の時に運動の楽しさに目覚め、スポーツで海外留学するまでになった。

「きっかけさえあれば、苦手だったことも好きになれる。スポーツの辛さと楽しさを両方知っている僕だからこそ、確信を持って言えます」。忍者ナインは、そんな花城さんが子どもに経験してほしいとスタートさせた。

幼稚園の年中さんから小学生まで、異学年の子どもたちがチームになって対戦する「バトル」では、子ども同士で意見を出し合い、作戦を決める過程で実践的で効果的なコミュニケーションを経験できるほか、協調性も身につく。

年上の子は自然と自覚が芽生え、年下の子の面倒を見たり励ましたりすることもあり、小さい子もワガママが減るのだという。「先生が相手だと甘えてしまう子でも、お兄ちゃん・お姉ちゃんのいうことだと聞いたりするんですよ」と三上先生。普段の家や学校では見られない積極的な行動に、驚く親御さんも多いという。