夏休み、たくさんの実体験をすることで子どもたちは成長する

小さい頃の体験は、自立心や好奇心を育み、大人になってからも役に立ちます。
実体験がもたらす、子どもの成長へのメリットを、NPO法人いきはぐ代表の征矢 里沙さんに聞きました。
子どもはいろんな体験を通じて成長しますが、年齢を問わず、様々な気づきや成長を与えてくれるのが自然体験です。
自然のなかでは、子ども自身が自由に遊びを見つけることができます。例えば木登りだと「どうしたら登りやすいか」を自分で考えて工夫したり、木の実を拾ったら、おままごとに使ったり、形や種類の違いを比べてみたりと、想像力や好奇心を刺激することができます。
子どもの頃にこのような自然体験をたくさんすることで、意欲やコミュニケーション力などが伸びると言われています。
3、4歳になったら、お手伝いなど「暮らし」の体験をさせてみましょう。この時期は、「自分でやってみたい」という気持ちが芽生え始め、大人の真似をするようになります。
掃除では部屋をキレイにする方法、料理では包丁や火の使い方など、普段の暮らしがどのように形作られているかを、実体験を通して知ることが子どもにとって大きな経験になります。
また、家庭菜園や農業体験は、スーパーに並んだ状態では分からない野菜本来の姿を知るきっかけや、育てるのにどれだけ手間がかかるのか、食べ物のありがたみを学ぶ機会になります。
編み物や裁縫などの「ものづくり」は、手や指を動かすことで脳の神経の発達にもつながりますので、一から作ることで大変さを学び、モノの大切にする気持ちも芽生えてきます。
時間もたっぷりある夏休み。ちょっと工夫をして子どもたちがいろんな体験ができるようにしてみてはいかがでしょう。
この方に聞きました
征矢 里沙さん
應義塾大学総合政策学部にて、シュタイナー、サドベリー等のオルタナティブ教育を研究。大学卒業後、株式会社リクルートに就職。2012年に退職し、「NPO法人いきはぐ」を起業。現在、主に「生きる力」をはぐくむ子育てや、様々なオルタナティブ教育に関する書籍やコラム等の執筆、講演等の活動をしている。幼児と小学生の2人の男児の母としても、日々奮闘中。
NPO法人いきはぐ https://ikihug.com
多様な学びのカタログサイト「マナカタ」 https://mana-cata.jp
著書:モンテッソーリ教育×シュタイナー教育×森のようちえんから学ぶ 子どもの「生きる力」を伸ばす方法

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