
授業だけで終わらせない 放課後に貴重な経験ができる学童「Kids Lab.」
子どもたち自身の興味・
これまでの学童の概念を覆すカリキュラムを作ったのは運営元である株式会社Next Edgeの若き代表・松葉琉我さん。アメリカ留学した際、誰もが知るグローバル企業が軒並み成長する町で、元の地元民が貧困にあえぐ姿を目の当たりにした。「資本主義は世の中を便利にするが、一方で課題も生み出している」と社会課題解決のためにできることを考え、教育という手段に思い至った。帰国後、松葉さんの地元であり、教育のまちとしても知られる茨木市で2019年3月、Kids Lab.をスタートさせた。


Kids Lab.のビヨンド学習では、今後の社会で必須になると言われる「課題を発見する力」「夢中になれる力」を養う「プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)」を取り入れる。子どもたちの興味の方向性を明らかにし、ただの授業で終わらせずに「社会実装」まで持っていく。例えば飛行機が好きな子どもの興味を深堀りし、最終的に大学教授も一緒になって「火星でも飛ぶ飛行機」を作るプロジェクトを立ち上げた。他にも「無呼吸症候群の人に有効な器具を大学の3Dプリンタで作製」「ゴキブリの化学物質に対する反応の調査」などユニークな実験や製作のほか、Tシャツをデザインして販売する試みも。
「子どもたちの力を引き出すためには環境がなにより大事だと考えています」と松葉さん。
クラスは先生1人当たり子ども8人という少人数制なのに加え、先生たちは複数の安全講習、学童の基礎となる研修のほか、年代に応じた言葉がけや子どもたちの「思い」の輪郭をはっきりさせるための方法について研修を重ねるという。
また、松葉さんのいう環境には「保護者」も含まれていて、多忙を極める保護者へのサポートも手厚い。長期休みのお弁当や遅くなった時の夕食として、食材選びからこだわる提携業者の手作りお弁当提供、遠方からの来校送迎サービス、預け途中の習い事送迎、最大22時までの延長対応など急な残業でも安心して子どもを預けることができる。


開設から2年。カリキュラムに魅力を感じてくれる人が増え、市内外から子どもたちが集う。「最近手ごたえを感じるようになりましたが、まだ完璧ではないので色んなエッセンスを取り入れながら試行錯誤しています。日本をよくするためには教育が大事なので、自分たちの教育をたくさんの人に届けていきたい」と松葉さんは話す。
今年は年中いつでも見学可能とのこと。気になる方はLINEなどで気軽に問い合わせを。
茨木市届出済PBL民間学童 Kids Lab. キッズラボ

土曜/長期休暇:8時~19時
ともに延長最大22時まで