18歳でバイリンガルをめざす「おやこえいご」 ポイントは「英語で動画」と「幼児英語教室の活用」
2021.08.23
わが子には英語を話せるようになってほしいけれど、どのように進めれば効果的なのでしょうか。2人のお子さんをバイリンガルに育てた、大学教授の小田せつこ先生が推奨する「おやこえいご」の進め方を聞きました(写真はイメージ)。
0歳から、子どもの発達段階に合わせて
英語が自然にある環境をつくること
言語である英語を習得するためには、日本語と同じように、暮らしの中に英語がある環境を作ることが大切です。『おやこえいご』では、子どもの発達段階に合わせて進めていきます。まず、0歳〜1歳半は【ふれあい重視期】です。この時期はスキンシップなどを交えた直接のコミュニケーションが大切なので、ベビーマッサージや抱っこをしながら行うのが効果的です。ママやパパが童謡の英語バージョンを覚えて、実際に歌ってあげたり、簡単な英会話で語りかけることを繰り返してみてください。
1歳半〜幼稚園は【おやこえいごの黄金期】です。英語の音への柔軟性があるこの時期に、子どもの好きな動画やCDを使って英語の大量インプットを行うのがおすすめです。You Tubeには様々な無料の英語のコンテンツやアニメがあるので上手に活用しましょう。ちなみに「アニメを見るときは英語のみ」を徹底させるのがおすすめです。また「英語は言語」であることを実感してもらうためには、対面の英語コミュニケーションも大切です。家でのインプットを続けながら、週に1回、英語教室に通い、少しずつアウトプットも始めていくことで相乗効果が高まります。
成長に合わせて柔軟な対応を
幼い頃から始めるのが良い理由は、英語の音の柔軟性だけではなく、子どもの抵抗が少ないからです。幼稚園〜小学校低学年は、お友達の影響でアニメや絵本も「みんなと同じ日本語のものがいい」と主張するようになるので、この時期はあまり英語にこだわりすぎず、【英語耳の維持期】と捉えて、英語の動画もお気に入りを中心にするなどの工夫を。家での英語の時間が減った分は、英語教室を活用して英語モードを続けましょう。
小学校中学年からは学習能力もついてくるので「読み書き」に取り組んだり、英語をきちんと聞き分ける「精聴」や発音の練習を意識しましょう。この時期にしっかりと読み書きを学ぶことで、今後自分で学んでいく力が養われます。
「おやこえいご」に取り組む上でのポイント
無理強いはさせず、
コミュニケーションを大切に
大切なのは親子の信頼関係です。「英語イヤイヤ期」には、無理にやらせるのはNG。できる範囲で継続する、くらいの気持ちで取り組んでください。
1年間の留学でも
大きく成長できるようになる
私の娘と息子はそれぞれ留学の経験がありますが、1年間の留学でかなり英語力がアップしました。本人たちも幼い頃からのインプットが礎になっていると実感してくれています。
できれば中学校〜高校で留学を経験させてあげよう
それまでにお金を貯めておいて、ぜひ海外体験をさせてあげてください。必ず子どもの財産になります。できれば高校時代に1年間ホームステイや留学などをさせてあげるのが理想です。
〜この方に聞きました〜
小田 せつこ先生
金城学院大学 人間科学部
現代子ども教育学科 教授
神戸市生まれ。子どもの頃から英語に強い関心を持ち、子育て中に大学院で学び直す。日常生活に英語を取り込むことで娘さんと息子さんを日英バイリンガルに育てる。名古屋の英語教室「おやこえいごくらぶ」顧問。英検1級、TOEIC980点、TOFEL109点。
おすすめの本
子どもの未来を広げる「おやこえいご」
著/小田せつこ 定価/1,650円
出版 : プチレトル株式会社
Amazon、楽天ブックスなどで購入可
「ムリなく、ムダなく、18歳でバイリンガルに!」をモットーに、幼児期の英語教育の取り組み方について解説した本。自身の2人の子どもをバイリンガルに育てた大学教授が、本当に効果的な幼児英語について語る一冊。
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