2020年、豊中あぐりは体験型農園「あぐりパーク」をオープンし、住民が楽しみながら参加できる行事を開催している。初夏にはミニ田植え、秋には芋掘りなどの体験型イベントを行っている。また、敷地はその半分を花畑にして、今年の春は色鮮やかなレンゲが咲き誇った。
その他にも、凧揚げやカカシづくり、竹とんぼづくりなど、子どもたちが自分たちの手で作り、遊べるイベントも多数実施している。「昔は田んぼや畑が遊び場で、楽しい記憶が残っていますが、今の豊中にそんな場所はありません。ですので、あぐりパークには遊びの要素も加えようと考えました」と語る勝部さん。子どもたちの記憶に残る体験づくりを、会員たちと共に日々考え続けている。イベントには近隣の子どもたちはもちろん、日本で生活する外国人の家族も招待している。コロナ禍でコミュニケーションの場が激減し、日本での暮らしに困りごとを抱える人たちを暖かく迎え入れ、参加者からは「日本に友達がいないので、みんなに優しくしてもらえてうれしい」と喜びの声があがった。