俳句コーナーVOL.33 入選作品を紹介!
2022.05.30
4月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
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【 優秀賞 】
学僧のシャープペンシル春を押す
吹田市 高嶋 文範
シャープペンシルが春を押したという面白さ。そのシャープペンを持っているのが学僧だったという驚き。この二つのことが重なって、春の喜びを伝えることが出来ています。
【 入 選 】
ポケットに残る半券夏木陰
吹田市 秋山 寛
ポケットをまさぐると、あっと思う。暑い夏の木陰での出来事です。
子規食す草餅もかくあらむかと
茨木市 山﨑 登代子
健啖家の子規を思いながら、草餅をいただいています。俳人ならではのこと。
目刺焼く「福翁自伝」今佳境
高槻市 宮本 正章
面白くてやめられない自伝。それでも目刺は煙をあげて焼けてゆく。
野地蔵のとろりと眠る春霞
吹田市 辻井 康祐
春眠の候。野辺のお地蔵様も眠たい。「とろり」が秀逸です。
雑巾はまつしろ春の雲流る
和泉市 押見げばげば
春の雲もまた真っ白。新しい雑巾と雲の白さに春を感じます。
【 佳 作 】
一病を抱へて老ゆや雪柳
茨木市 河本 要
揺れる時てんでばらばら雪柳
茨木市 山﨑 登代子
テルモスの胴響かせる麦茶かな
茨木市 暖井 むゆき
かたつぶり梵字のやうな跡描いて
高槻市 佐竹 美和子
風薫る埴輪にもある耳飾り
吹田市 小澤 桔梗
◆ つぶやき評 ◆
歳時記を毎日読む。そんな習慣がつけば素晴らしいです。何十年も俳句とかかわってきてもそのつど読む歳時記の中身は、新鮮です。新しい気づきも必ずあります。歳時記をよき友としてつきあってみてください。
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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)
1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。
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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
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山口昭男先生の最新巻の紹介
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