また、コミュニティの中でリノベーションが共通の楽しみとして根付いているのも、エストニアならではだと感じます。プロに任せるべき部分は任せつつ、できる範囲は自分たちの手で楽しみながらやるのが彼らのスタイル。友人や同僚の間で「今度の週末はリビングのリノベーションをやるんだ」なんて会話がよく交わされています。「ならこんな材料を使うといいよ」と情報交換をしたり、お互いに手伝ったり、そんな光景も日常茶飯事です。
住まいの話をエストニアの人たちに聞いてみると、「自分たちはこう暮らしたい」という考えを、一人一人がとてもハッキリ持っています。理想の暮らしをよく理解しているからこそ、理想をかなえる手段としてリノベーションが日常の中に溶け込んでいるのだと思います。豊かなライフスタイルを自分たちで考え、自分たちの手で作っていく。そんなエストニア流の住まいづくりは、私たちもお手本にできるところが多いのではないでしょうか。
記事作成日:2022年7月