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中学生の勉強力を アップさせるために 必要な勉強の「質と量」

2022.06.19

新学年が始まって、クラスや学習に慣れてきた6月。中間テストの結果も出て、

ここまでの自分の勉強をふりかえっておきたい時期です。

教育コンサルタントの鳴尾真平さんに勉強力アップの方法を聞きました。

 

「質と量」を意識して中間テストの結果を分析してみよう

 

勉強は「質と量」の両方が大切です。わかりやすい先生に教えてもらえる環境と、効率よくたくさん勉強することを目指しましょう。6月は中間テストが終わって、またすぐ期末テストに向かう時期。質を高めるために、返ってきた中間テストをきちんと分析して、自分の勉強のまずかったところをチェックし、修正していきましょう。(やり方がわからない場合は保護者や塾の先生などに相談を)。
その修正点を踏まえて、期末テストに向けて段取りをしっかり組んで要領の良い勉強を心がけましょう。大切なのは、勉強にかける時間と得られる結果を常に意識することです。どれだけ考えてもわからない問題に時間を費やすのはムダというもの。練習問題を解くときは、答えを横においてわからなければすぐに確認しつつどんどん進んでいきましょう。1ページ分の問題を解いたら答え合わせもすぐにして、間違った問題はすぐにやり直す。これを繰り返していくことで、量をこなすことができ、学習内容が定着していきます。

 

 

勉強を管理することで学習効果がアップ

 

勉強の「質と量」を一気に高める方法は、勉強をしっかり管理することです。いい塾は、教えるのがうまいだけでなく、勉強の管理も上手です。勉強の管理とは、「どこを集中的に勉強するか、どんな問題集を使うか、いつまでに復習をするか、定着していなければどう対応するか…」などを計画して実行すること。たとえば、期末テストの1週間前になったら、①問題集の例題と基本問題を解く。②寝る前に当日勉強したところをざっと復習する。③テスト前日には再度全体を復習する。④何度か間違った問題はチェックしておき、テスト当日の朝に確認しておく。という具合に予定(段取り)を立てて実践してみてください。

 

 

短時間学習法で習慣化をめざそう

 

量を確保するには、勉強を当たり前のことにしていく「習慣化」が大切です。そこで私がオススメしているのが、学習習慣のない人のための『短時間学習法』です。これは、毎日どんなに面倒でも決まった時間になったらテキストを開いて、10分でもよいので、その間は集中してみる。集中できなくても、決して途中でやめないことです。効果が出れば、面白くなって続けられるようになるので、まずは、絶対にテストに出るような最重要ポイントに絞って勉強するのがおすすめです。まずは寝る前に暗記ものに取り組む習慣からつけていきましょう。早いタイミングで勉強をする習慣をつけられると後がかなり楽になります。夏休み前にぜひ習慣化できるように取り組んでみてください。

 

この方に聞きました

GHエデュケーション株式会社 代表

教育コンサルタント

鳴尾真平さん

1983年生まれ。関西学院大学社会学部社会学科卒業、大阪市立大学大学院都市経営研究科(修士)修了。JAPAN MENSA会員。「思考」と「学習」の関係に着目した生涯教育事業にも取り組む。

 

おすすめの一冊

著 / 鳴尾 真平
定価/1,793円
発行/2019年3月
出版 /メイツ出版
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記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。