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【SDGs】モノづくりのアイデアと技術で引退した地下鉄車両がインテリアとしてよみがえる

2022.07.07
段ボール・紙器・紙加工品などの製造、販売を行う。地元密着型で90年を超える老舗でもある。平田顕社長は4代目。

持続可能な開発目標である『SDGs』。今回は地下鉄車両のドアを再利用して「新しいみち(用途)」を作り出した吹田市の会社を取材した。

 

Osaka Metroが引退した地下鉄車両の部材を再利用して、商品化をめざす廃車再生プロジェクト「Osaka Metro クリエイト」。インテリアコーディネイトや家具製作を手がける株式会社スピカ(吹田市江坂町)の碇聖貴さんは、同プロジェクトの公募を知り、車両のドアを使ったテーブルを企画・デザインして応募した。「選考を通過して、実際に作品を作ることになった際に声をかけさせてもらったのが嶋津工業株式会社の嶋津さんでした」と碇さん。

 

モノづくりのまちとして知られる東大阪市にある嶋津工業は、H形鋼を中心とした建設現場の鉄骨等の加工及び施工を行う会社。テーブルは溶接技術の資格をもつ工事部の嶋津翔太さんが手がけた。「二枚扉から3つのテーブルを作るということだったので、まずは扉周りの部品や不要な部分のカットを行いました。その後、扉のサイズに合うようにフレームを作成し、扉をはめ込み、隙間をコーキングしました」と嶋津さん。

 

1点モノなので不要部分は慎重にカット。水垢もキレイに洗い流した。

見た目で地下鉄のドアだとわかるようにしたかったという思いから、ガラス部分に貼ってあったステッカーなども残している。「1枚はダイニングテーブルに、もう1枚は窓が付いている方をセンターテーブルに、赤のラインがある部分をカフェテーブルにしました。車両が作られた1970年代のテイストが感じられるものに仕上がったと思っています」と碇さん。2人のクリエイターが生み出した、車両の新たなみち。今後もニーズがあれば製作する予定だという。

 

ダイニングテーブルの脚部分はパンタグラフをイメージ

センターテーブル

カフェテーブル

 

「平和と公正をすべての人に」

役目を終えた車両部品が新たな用途としてよみがえる。遊び心にあふれたテーブルとしても注目を集めそうだ。


株式会社スピカ(吹田市)
https://spica-interior.com/
嶋津工業株式会社(東大阪市)
https://simadu.amebaownd.com/

 

3つのテーブルは「Osaka Metroクリエイト」のホームページで販売。
https://osakametro-create.jp/item/table/

 

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