ワンダーモーメンツは1階と2階をつなぐホールに浮かんだ直径5ｍの球体と足元に広がる直径8ｍの円形スクリーンに映像作品が投影された巨大アート空間。今回新たに9つのシーンを追加することで合計25シーンを楽しめるようになりました。ワンダーモーメンツを生み出したアーティストの松尾高弘さんにお話を聞きました。
 

松尾 高弘さん
株式会社ルーセントデザイン代表。映像、照明、オブジェクト、インタラクションと美的表現による光のインスタレーションを中心に、さまざまなアートワークを手がけている。
 
今の時代だからこそ見て欲しい
ニフレルのシンボル「新ワンダーモーメンツ」
 
今回新たに加わった9シーンは、さまざまなものが移り変わる中で、人の中に残り続ける核となるものであり、誰しもどこか接点があるもの、そんな「普遍性や現象」を「自然と人工物との調和」を通して新たな概念として表現しています。ワンダーモーメンツには映画や物語とは違い、始まりや終わりはありません。消費するものではなく、飽きるものでもない。自由に表現された空間の中で、それぞれの感じ方で楽しんでいただく。そんな余白のある作品となっています。
 
 

 
今回新たに「ワンダーライト」も手がけました。映像に特殊なライトを投影させることで、生きものや都市の光などが浮き上がる作品です。自分から作品にアプローチすることで、能動的にARTにふれることができます。今の子どもたちは、エンタメが充実しているが故に、逆に鈍感になっている部分があるような気がしています。表面的なものだけで物事を判断する場面も多いのではないかと。一度しっかりと立ち止まって、内なる自分の感性や感情と向き合ってほしい。そんな記憶に残る場所になれば幸いです。
 
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