-高槻市- 中学校に続き、夏休み明けから小学校給食費の恒久的無償化をスタート
2023.08.08
画像提供 : 高槻市
高槻市では、6月21日から行われていた市議会定例会に提出していた下記の補正予算が可決された。4月に市長選挙が行われたため、当初予算は継続事業等の骨格予算としており、今回の補正予算は、新規施策や政策予算を中心として編成されたという。大きな注目は、8月末から小学校給食費の恒久的無償化がスタートすることだ。
コロナ禍をきっかけに始めていた給食費無償化を恒久的に
高槻市は夏休み明けから市立小学校の給食費を恒久的に無償化する。すでに市立中学校では先行して取り組んでおり、これにより義務教育9年間の給食費の恒久的な無償化が実現することとなる。年間費用は小中学校合わせて約11億円となり、関連議案は6月21日に開会した定例市議会に提出し、可決された。
2020年のコロナ禍には、市立小中学校が一斉休校になり、給食が一時期なくなった。高槻市は、コロナの影響を受けた市民の家計への支援策として、国の交付金を使い、21年8月~12月に小中学校の給食費を無償化。22年度から中学校給食費を恒久的に無償化したほか、22年8月〜23年7月までの間、小学校給食費を無償化していた経緯がある。
今回の小学校給食費の無償化にかかる予算の約4億6千万円は、計10億円超の物価高騰等対策の一環としても計上した。対象者は高槻市立小学校に在籍する児童で、所得制限は無い。
また、新たな事業としては、JR高槻駅から上宮天満宮までの高槻駅前線の無電柱化・美装化を推進するほか、子育て・教育の面においても家庭学習支援事業を小学校5・6年生へ拡大するほか、学校図書の充実を図るなど補正予算を計上している。
物価高騰等に伴う対策関連についても予算措置を
さらに物価高騰等対策としても、水道料金の基本料金も4カ月分無償化するなど市民に対する支援も行う。ほかにも物価高騰の影響を受けている社会福祉施設、医療機関、教育・保育施設、販売農家などには支援金を5千円~200万円支給するという。
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