高校卒業後、介護の専門学校で介護福祉士の資格を取得したO・Tさん。独身時代は介護施設などで介護福祉士として働いていた。「結婚を機に家庭に入り、子育てと両立しながらパートとして介護の現場で働き、その後はまったく別の業種に就いていた時期もあります。子育てが落ち着いた頃、昔からの夢であった看護師になりたいと強く思うようになりました」。

私生活の変化に伴い、自立したいという気持ちも芽生えたO・Tさんは准看護師をめざすため、専門学校に通うことに。「病院で看護補助の仕事をしながら学校に通い、無事昨年3月に准看護師の資格を取得することができました」。しかし資格取得後の4月から、別の医療センターで看護補助として働き始める。「せっかく准看護師の資格を取得したのですが、40代で未経験ということがネックになり、なかなか就職先が見つかりませんでした。でも藍野花園病院の求人を見た時に、未経験でも充実した研修があり、正職員として勤務が出来ることを知って応募しました。9月からは藍野花園病院で念願だった准看護師として働き始めることができました」とO・Tさん。

藍野病院・藍野花園病院は年間休日が120日以上ある働きやすい環境で知られており、「ユトリスト」を職場のポリシーとして掲げている。この「ユトリスト」は、心にゆとりを持って看護に取り組む人を指し、業界に広く抱かれる「残業が多い」「休みがとりにくい」といったイメージを払拭するために、同院が独自に始めた取り組みだ。
具体的には、スタッフのプライベートの充実を重視し、「仲間たちと明るく、楽しく、やりがいを持って仕事をして大きく成長する」ことを目指す。

特に、子育て真っただ中のママさん看護師にとって、子どもが急に体調を崩したり怪我をしたりすることがよくある。しかし、そうした状況でも先輩スタッフが勤務を交代してくれるなど、働きやすい環境を築くための文化が代々受け継がれていることが垣間見える。