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音楽のCOCOLO vol.66 僕の「今年の1枚」は、カントリー・リバイバルの決定打

2024.12.07

僕の「今年の1枚」は、カントリー・リバイバルの決定打

ALBUM F-1 Trillion デジタル配信 発売元:ユニバーサルミュージック合同会社

ARTIST Post Malone

年末なので、今年僕が一番聞いたアルバムをご紹介。ポスト・マローンという人は、まずラッパーとしてヒップホップのシーンで広く受け入れられました。もともと好きだったメタルなどハードなロックも取り込みつつ、デビュー以来、ジャンルを軽やかにまたいで成功し続けています。

そして、ここにきて、カントリー。数年前までは古臭いとすらされてきたこのジャンルが、今年は花盛りでした。「カントリーは白人の保守的な音楽」という歴史観が様変わりするのを後押ししたのが、このアルバムだったと思います。ドリー・パートンのような大御所から新人まで幅広いゲストを迎えることでリスナーの間口も広げつつ、聞き心地はこれまで同様、あくまでポップ。全米・全英チャートともに1位を獲得しました。

ポスト・マローンはやはりバランス感覚に優れているなと実感します。全米ナンバー1にこれまで6度も輝いておきながら、まだ29歳。末恐ろしや…。

1995年生まれ、アメリカ・ニューヨーク州出身。本名はオースティン・リチャード・ポスト。ラッパー、シンガーソングライター、レコーディング・プロデューサー、ギタリストなど、幅広い才能を持つアーティストとして活躍する。2016年にアルバム『ストーニー』でデビュー。4曲が全米シングル・チャートのTOP10にチャート・インした上、デビュー・アルバムながらにしてプラチナム・ディスク認定を受けた。また世界中で30億回以上ストリーミングされ、「最もストリーミング再生された新人アーティスト」として話題になった。

 

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野村 雅夫 NOMURA MASAO

 

1978年、日本人の父とイタリア人の母との間に生まれる。2009年からFM802で様々な番組を担当し、2019年に姉妹局のFM COCOLOへ移籍。現在は、モーニングショー「CIAO765(月~木、午前6時~11時)を担当している。イタリア文化を日本に紹介する会社京都ドーナッツクラブの代表として映画字幕や書籍の翻訳も手がけていて、最新の訳書はホラーの巨匠ダリオ・アルジェント監督の自伝『恐怖』(フィルムアート社)。

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