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高槻市出身のシンガーソングライター・有華さん 新生活を応援する新曲『ミラクル』をリリース

2025.03.07

高槻市出身、シンガーソングライターの有華(ゆか)さん。大学時代から音楽活動をはじめ、2023年1月にメジャーデビュー。2024年12月には高槻定住促進アンバサダーに就任し、地元の魅力発信にも力を入れている。27歳まで過ごした高槻市は「いつか帰りたい大好きな場所」だと話す。

姉の影響で習った音楽教室がきっかけ

2023年1月のメジャーデビュー以降、デジタルシングル「Baby you」はビルボードが発表した「TikTok Weekly Top20」で1位を獲得、TikTok上半期トレンド大賞2023ミュージック部門の受賞や世界8カ国のバイラルチャートでTop10入りなどを果たした有華さん。

音楽との出会いは、2人の姉の習い事につられて始めたピアノと合唱だった。「一緒に地元の音楽教室に通っていましたが、一番長続きしたのが私でした」。中学生の頃には周囲に「歌手になる!」と宣言するくらい歌が好きになったものの、両親からは高校に入るまではオーディションを受けるのは禁止されていたそう。「当時は『高校生までは歌手になるのはお預けだな』と自信に満ち溢れていました」。

思い通りにはいかない高校時代の経験が生きている

高校に入学すると、「参加資格のあるオーディションには、片っ端から応募しました」と有華さん。しかし、2次審査まで進むのもやっとという、想像とは違う結果が続く。「どうして結果が出ないんだろうとすごく落ち込みました。でも、こうした苦労話がきっかけで仲良くなれたアーティストもたくさんいて、今となっては良い経験だったと思っています」。

あるとき、応募したコンテストの審査員から「あなたはピアノもできるんだから、作詞・作曲にも挑戦してみたら?」とアドバイスを受けたのが、やがてメジャーデビューを掴むきっかけとなったと振り返る。

「このアドバイスがあったからこそ、今の自分があると思えるくらい大事な出会いでした」と振り返る。インディーズ時代にリリースした「Lonly days」も自身で作詞・作曲を手掛けたうちの一曲。「ライブでも人気ですが、青春を過ごした高槻への思いが詰まっています。歌詞にでてくる桜の木は、実家近くの交差点にある桜がモデルです」。

SNSの波に乗って動き出した大学時代

ライブハウスなどで少しずつ活動の場を広げていた有華さんが、世の中に大きく認知されるきっかけとなったのがSNSだった。「大学4回生の頃にInstagramでオリジナルやカバー曲を歌った動画をアップしたんです。それまでもライブ活動はしていましたが、歌を届けられる範囲が一気に拡がりました」。

MONGOL800やDef Techなど、カバーしていたアーティスト本人から連絡がくることも。「ご本人からライブやラジオに呼んでもらえて、SNSの影響力にはびっくりしましたね」。

地元のCDショップを訪れたときの様子。

高槻は住む街でありいつか帰る街

地元・高槻市を「自然に恵まれていて、娯楽もあり、文化的にも刺激のある良い環境。住む街として完結している」と絶賛する有華さん。「美味しいお店もたくさんあって『熱帯食堂』は外せません。『コロッケのいろは』や『おはぎの丹波屋』は習い事帰りに食べた思い出の味ですし、芥川商店街にあったたこ焼きも大好きでした」。

2024年12月、有華さんの夢が一つ叶った。「地元の観光大使にずっと憧れていたので、アンバサダーのお話をいただいたときは本当に嬉しかったです」。アンバサダーとして、書き下ろした新曲「ミラクル」は、新生活に不安を抱える人々を応援する内容になっている。

「いつか、高槻城公園文化芸術劇場のトリシマホールでワンマンライブをしたいですね。現代劇場があったとき、ピアノの発表会で初めて上がったステージなので、あの場所にはたくさんの思い出があります。アーティストとして地元に帰ってきたいですね」。

現代劇場は「背筋がピンとする場所」だそう。


有華(ゆか)/18歳からシンガーソングライターとして活動をスタート。2023年に日本コロムビアからメジャーデビューし、各種SNSの登録者数は合計で120万人を超える。SNS上での楽曲再生数は80億回を突破し、ストリーミングでは5,000万回以上を記録。3月19日(水)には2ndアルバム「my space my time」をリリースする。

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