中1から言語技術の授業を受け始めた生徒たちが、2年間の学びの集大成として取り組んだのが、産経新聞社とタイアップして作成した学校新聞だった。同校の卒業生である東北楽天ゴールデンイーグルスの内星龍投手にインタビューをしたり、文化祭や運動会などをテーマに、グループごとに取材・執筆・撮影を担当。「聞く」「話す」「書く」力が形となった。
生徒たちが取材し、書いた記事は大きく手直しをする必要はなかったと篠岡校長は話す。「言語技術を学んで、様々な手法を会得した生徒たちは、”書くこと“に抵抗がなくなったと思います。まず、文章を書くための設計図(構成)を考えてから順を追って書き進めることで、400字を書くのがやっとだったのが、800字〜1000字も難なく書けるようになりました」