■「探究学習」に「言語技術教育」を取り入れる
日本語を論理的に扱うスキルを高める「言語技術教育」。履正社では、つくば言語技術教育研究所の監修を受けてカリキュラムを実践している。「履正社中学校では、2年前から導入しています。問答ゲーム、絵やテクストの分析、再話や描写を実践し、生徒たちは聞く・読む・話す・書く・考える力をしっかり身につけています」と話すのは、言語技術の授業を担当している篠岡校長。
高校でも、1年前から競技コースの生徒たちが言語技術教育を学んでいる。「スポーツと言語技術は親和性が高いので、チームのメンバーと対話をする際に役立っているようです。実際、プレーにも好影響が出ていると聞きます」。
今後は学藝コースでも、「総合探究」の時間に言語技術教育を取り入れた学びをスタートさせるという。「物事を深く追求してその本質を見極める探究活動を進めていく上で、言語技術は大きな土台になるはずです。情報を分析し、自分の考えを組み立ててわかりやすく表現するスキルは全ての活動で求められることだからです」。