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-茨木市- 立命館大学の学生が考案 建設現場をアートに変える

2025.08.17
イニシア南茨木工事現場仮囲いアート「The pieces」

 

阪急南茨木駅近くに建設中(2026年3月竣工予定)の分譲マンション「イニシア南茨木」の、殺風景になりがちな建設現場の仮囲いをアートで彩るプロジェクトを展開中 。

この取り組みは、単なる建設現場の目隠しに留まらず、都市空間に芸術的な要素をもたらし、まちの景観に新たな価値を付与している 。本プロジェクトは、地元である立命館大学の学生との共創で行われ、仮囲いに施すアートのアイデアを募集した 。地元の学生だからこそ見える角度や、個性溢れる視点・切り口で多数のアイデアが集まり、最優秀作品に2回生石橋春香さんの作品「The pieces」が選ばれた 。

石橋さんのプレゼンの様子

石橋さんの作品は、南茨木の「過去と現在」「人と生活」「自分自身と南茨木」といったさまざまな要素をパズルのピースのように組み立て、まちの魅力を表現 。仮囲いには石橋さんの作品を元に、ドイツ人の壁画アーティストであるジャック ラックさんが手掛けた 。竣工後には、イニシア南茨木と隣接する学生マンション(コスモスイニシアが手掛ける)が連携し、共同でコミュニティ形成を促進する計画もあり、アートを起点とした地域の活性化にもつなげていく 。

コスモスイニシアの担当者は「ダイナミックで刺激的なミューラルアート(壁画)で、地元の人にも南茨木をはじめて訪れた人にもワクワクするようなまちの魅力を感じていただげることを目指していきたい」と話す 。なお、仮囲いにデザインされたアートは2025年12月頃まで見ることができる 。

ジャック ラックさんによるライブペインティングの風景

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。