-高槻市-「将棋のまち高槻」でプロ棋士による出前授業を実施
2025.08.27
「将棋のまち高槻」を掲げる高槻市では、2022年度から市立小学校の 1 年生を対象に、本市と深い関わりのある将棋に親しむきっかけを作り、日本古来の伝統文化への理解を深めるため、棋士による出前授業を行っている。
本市は、かつて武家屋敷が広がっていた高槻城三の丸跡から江戸時代の小将棋や中将棋の駒が多数発掘されるなど、古くから将棋との関わりが深いまち。将棋界の西の聖地・関西将棋会館が所在することをはじめ、棋士を市営バス車両にデザインしたラッピングバスの運行や将棋デザインを施したポスト、マンホール、ベンチを設置しているほか、関西将棋会館最寄り駅となる JR 高槻駅ホームや同駅周辺装飾など、市内の至るところに将棋が溢れる「将棋のまち高槻」として知られている。
2022年度からは、子どもたちに将棋に親しんでもらい、日本古来の伝統文化への理解を深めてもらうことなどを目的に、市内の小学 1 年生を対象に、高槻産木材で製作した将棋駒を配布。全 41 市立小学校では、日本将棋連盟所属の棋士による出前授業も実施している。
今年度は、9月1日(月)から出前授業をスタート。日初回は、高槻市ゆかりの棋士 浦野真彦八段を講師に迎え高槻市立阿武野小学校で実施する。授業では、将棋駒が高槻の森林の風倒木や間伐材で作られていること、豊かな自然環境を作る森は、生活に欠かせない大切な存在であることなど、児童に「木育」を行い、将棋駒の感触やにおいを体感することにもふれる。その後、将棋駒を使って山崩しや礼儀作法を学ぶ授業が行われる予定だ。
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