俳句コーナーVOL.84 入選作品を紹介!
2026.09.01
7月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
● ● ●
【 優秀賞 】
クローバー満開すべて話そうか
大阪市 小倉 佳子
クローバーの満開は壮快なもの。その景に臨めば、胸に秘めたことも話したくなるもの。今まで、話せなかったことも今なら話せそうだということです。その後は、とんとん拍子に物事は進んでゆくことでしょう。
【 入 選 】
落蝉の短く長いものがたり
吹田市 中嶋 恭子
蝉の一生は不思議。地中生活は長く、地上は短い。そこに物語があります。
潰したる蝿に先祖の在りしこと
熊本市 貴田 雄介
蝿叩で潰してしまったことの後悔でしょうか。生き物にはみな先祖がある。
ク―ピーのなかの空洞昼寝覚
和泉市 押見げばげば
空洞の発見が昼寝覚のぼんやり感につながりました。発見が詩を生みます。
サンダルや乾いた踵ついてくる
吹田市 原 小繭
ついてくるのは当たり前ですがこう言われると、サンダルの音も聞こえます。
理性にもいろんな形生ビール
高槻市 土井あくび
上十二は普通のこと。そこへこの季語が置かれると、画然面白くなります。
【 佳 作 】
向日葵の種はフィボナッチの螺旋
茨木市 山﨑登代子
ローリエのふつと香りし夕焼空
豊中市 山上 秋葵
約束は破られるもの石榴爆ず
大阪市 小倉 佳子
海の日の空とスプンのひかり合ふ
岡山市 岩橋のり輔
カステラのざらめに噎せるはたた神
岡山市 岩橋のり輔
◆ つぶやき評 ◆
俳句は季語の詩ですから、季語をうんと信じて季語に多くのことを伝えさせることです。そうすると、その他の言葉は極力少なくなってきます。言葉を惜しみながら俳句作りを進めてください。
● ● ●
【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
● ● ●
山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂
既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)
記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。