「太陽の塔」が文化庁の登録有形文化財に
2020.09.10
1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」が、8月17日、文化庁の登録有形文化財(建造物)として告示された。今年3月に開かれた国の文化審議会において、登録有形文化財にするよう萩生田文部科学相に答申されており、今回の官報告示をもって正式決定となる。
「太陽の塔」は、芸術家・岡本太郎によってデザインされた建造物。大阪万博では、建築家・丹下健三設計の大屋根を貫くように設置され、テーマ館の地下展示と空中展示を結ぶシャフトの役割も果たしていた。
こうした斬新な造形を、鉄筋コンクリート造や鉄骨造を混用し、さまざまな建設技術を駆使して実現していることから、登録基準の「再現することが容易でないもの」に該当すると評価された。今回の登録により、吹田市内の登録有形文化財(建造物)は9か所・27件となる。
吹田市在住の女性は「市民にとっては愛着があるので、登録されたことはとてもうれしい。間近で見るとすごい迫力なので、たくさんの人に見てほしいですね」と話した。
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