茨木初のブリューパブ「3treebrewery(スリーツリーブルワリー)」が誕生
2020.09.25
阪急茨木市駅から徒歩5分ほどの所に、茨木初のビール醸造所併設の飲食店、ブリューパブが誕生する。
営むのはビール職人の森凌平さんと尚子(しょうこ)さん夫婦。店名の3tree(3本の木)は夫婦の苗字を表している。
高さ1.5mほどの小型ビール醸造設備。日本で2台目だとか。
学生時代を京都で過ごした凌平さん。「楽しくておいしく飲めるビールという存在が好き」になり、関西のさまざまなビールイベントに参加していた。
中でも好きだったのが、全国のクラフトビールが集まる「茨木麦音(ばくおん)フェスト」。
「ビールが主役というよりビールを手に地域の人が楽しい時間を過ごしている雰囲気が好きだった」という。参加するうちに「ここに自分が造った茨木の地ビールがあったら」と思うようになった。
大学を卒業後、特に好きだった北海道の地ビール「鬼伝説」の醸造所「わかさいも本舗」に就職。約4年間、ビール造りを学んだ。
100リットルのビールが入るビールタンク
店の1階には、高さ1.5mほどの醸造設備と100ℓのビールタンク4つがずらりと並ぶ。
「造り手の思いや醸造過程など、ビールが出来上がるまでのストーリーを含めて楽しんでほしい」との思いから、醸造スペースはガラス張りにした。
ここでペールエールやセゾンなど、柑橘系の香りが特徴的なエールビールをメインに4種類を醸造。2階の飲食スペースで、ナッツやチーズの燻製などと一緒に楽しめる。
施工グループ「々(ノマ)」の代表、野崎将太さん(中央)
施工は、施工グループ「ノマ」の代表、野崎将太さんを中心に、野崎さんの友達や夫婦の飲み友達など、集まったメンバーで行った。店を設計した建築家・奥田達郎さんも施工メンバーの一人。
尚子さんは「最初は、どうなるのかなと思ったけど、周りを巻き込んでみんなでやろうというのが彼らのスタイル。休みの日も集まったりとか、仲良いです」と話す。
作業後は、みんなで缶ビールを飲んで帰るそう。
「ビールには楽しい時間が似合う」と凌平さん
夫婦には「茨木市にビールで紡ぐローカルコミュニティーを作りたい」という思いがある。
尚子さんは、「ビールを通してたくさんのたのしい経験をしてきたし、ビールが縁でつながった友情がある。今度は自分たちがそういう場所を作りたい」と話す。
現在は、ブリューパブとして営業するため酒類製造免許を申請中。
免許取得までは、ビアパブとして「鬼伝説」3種類に加え、わかさいも本舗とコラボしたセゾンビール「BACK to the 鬼嫁」を提供する。
取材にお邪魔したのは施工最終日でした。
左から、リーダー・野崎さん、森さん夫婦、建築家・奥田さん、上村さん
最後にビールをおいしく飲むコツを教えてもらった。
凌平さん「楽しい空間が一番大事。親しい人とリラックスして飲んでもらえたら」。
尚子さん「お気に入りのグラスが一つあるだけで晩酌の時間が変わる。たくさんの種類のビールの中から、じっくり選んで、ゆっくりグラスに注いで、色も楽しみながら飲んでほしい」。
<店舗情報>
3treebrewery(スリーツリーブルワリー)
〒567-0829 茨木市双葉町3-19
アクセス:阪急京都線茨木市駅から徒歩5分
平日:15時~22時、土日祝:12時~22時、不定休
Instagramアカウント 3treebrewery
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