昨夏の開校と同時に8歳と6歳の姉妹を通わせることにした新田さんは、きっかけについて「周囲の有名大卒の人たちが、皆そろってそろばん経験者だったんです」と話す。お姉ちゃんは、それまで計算があまり得意ではなかったという。しかし「つい先月の懇談会でも先生とその話をしたのですが、最近になってトップ3になったんです！」と急激な変化に驚き喜んだ。今ではすっかり算数が好きになり、教室帰りには「またステップアップしたよ！」と楽しそうに報告しにきたり、四六時中、暗算を唱えるまでになった。

「一度も先生に怒られたことがないようです」と新田さんが言うように、先生は生徒に自信を持たせるため優しく指導を行う。細かく段階を分けた級「スモールステップアップ」を作ったのも同じ理由だ。目標や検定をクリアするごとにトロフィーや景品などがもらえるのも、子どもたちにはうれしいごほうび。「そろばんは算数や数学だけでなく、全てに繋がるもの。これからもっと可能性を広げてほしいですね」と新田さん。不得意なことだって、方法さえあれば自信を持つほどに変わる——小さな成功体験も経験させてくれるそろばんで、子どもも大きく羽ばたけそうだ。