
子どもを否定せず受け入れ「自ら考える力」を育てる/個別学習塾はるのき
個別学習塾「はるのき」は、「自ら考える力を身につける」
教育コーチングの資格も持つ代表の吉村大介さんは、成績アップ・志望校合格だけを目的とせず、勉強が苦手なことで自信をなくした子でも、まずは自己肯定感を持ってほしいと考えている。「『勉強ができない』という子は、やり方が分からないからやっていないだけ。間違っていることを隠そうとしたりしますが、間違ってからがスタートだということを伝えています」と話す。


開校間もなく通い始めた中学3年生の息子さんを持つ崎山さんは、きっかけについて「家だとなかなか宿題をしなかったので、週何回でも通えるというところに魅力を感じました」という。また「『試験が全てじゃない』など人生に役立つことも教えてくれると聞きました。先生のことをとても信頼しているようです」。入った当初、宿題がないのも気が楽だったというが、今では家でも自ら進んでやっているとか。
多くの学校や塾では子どもが先生に質問するのが普通だが、ここでは逆。机を回りながら吉村さんが「これはどう思う?」と子どもに問いかける。「時間さえ与えれば子どもはしっかり考えられるんですよ」と多数の生徒を相手に手間を惜しまない。できる子、できない子、真ん中くらいの子―力量や性格も考えて「みんな一緒ではないので、生徒によって時間のかけ方は違います。それはみんなにも言っています」という。授業後に意見を書いてもらったり、ラインのやり取りも行うなどして、常に生徒の声に耳を傾けアップデートを行う。


吉村先生の教育方針を象徴するエピソードがある。理科で学んだ「てこの実験」で「理屈は分かったが納得できない」という子に対して、吉村さんが「じゃあ試してみたら?」と実践方法とともにアドバイス。その子はすぐ実行に移し「勉強した通りになった!」と報告。これをきっかけに理科が面白くなったのだという。学校では問題児扱いされている子が、塾では勉強に集中するようになり成績が上がった例も。
勉強を通じて子どもたちに本当の意味での成長を促す吉村さん。「教育としての塾は今後増えていくでしょう。そのお手伝いがしたいですね」と未来を見据える。ここに来れば子どもと同じ目線・歩幅でいてくれる先生と楽しく学べそう。
個別学習塾 はるのき こべつがくしゅうじゅく はるのき
