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TOP > 〈特集〉良い仕事には理由がある プロの仕事のこだわり > 『この街にあってよかった』心も満たす美味しいお弁当
阪急茨木市駅から徒歩5分ほどの場所にある、赤いひさしが目印の「デリカショップ モリガキ」。オープンから35年以上の間、地域の人たちに愛されながら美味しくてカラダにやさしい手作り弁当を作り続けてきた。 コンセプトは「『この街にあってよかった』と言われる弁当屋」。味はもちろん、弁当の彩りや店の雰囲気に至るまで若き店長のこだわりがつまったお店だ。
「入社したときから、めちゃくちゃ忙しかったですね(笑)。でもメンバーに恵まれて。ワイワイ楽しくやっていました」。当時をそう振り返るのは、力安紀幸さん。学生時代アルバイトとして入社し、現在は店長を務める。主に仕込みから調理を担当するほか、新人スタッフの育成にも力をいれる。 弁当は、味はもちろん詰めたときの彩りが肝心。「どんなにおいしくても、見栄えが悪いと手に取ってもらえない」と盛り付けにも気を配る。
こだわりは、昆布・しいたけ・うるめいわしから丁寧にとった「出汁」。小松菜のお浸しや、高野豆腐の煮物などあらゆる総菜のベースとなる。「出汁からとってるのがわかる」と常連客からも好評だ。 中でも「だしまき玉子」は、1日に卵80個分は作るという人気商品。うっすらと焼き目をつけてふんわりと焼き上げるのが力安店長流。米は季節ごとに最適なブレンドを使用しており「ここのお米が一番おいしい」との声も。
店にはバラエティー豊かな弁当が並ぶ。30~40ほどあるレシピの中から日替わりで作る「おすすめ弁当」や看板商品のだしまきが入った「だしまき弁当」が特に人気で、どちらもワンコインで楽しめる。 地域に愛される弁当屋としておよそ35年。昼間は駅前で働くビジネスマン、夕方は買い物帰りの主婦など常連客が訪れる。力安さんは「モリガキがあるから、お弁当にしようと思ってもらえるようなお店になれたら」と話している。