第2子を出産した後、一度は仕事を辞めることも考えた。しかし「何もせずに諦めたくない。まずはチャレンジしてみよう」という思いで育児休暇もそこそこに復帰。待ってくれているお客様がいるから頑張れた。30代までは目の前のことにがむしゃらだったが、40代になり、一緒に年を重ねたお客様が介護や老後を考える年齢に差し掛かると、「辞めんといてね」「長生きしてね」という言葉をかけられるように。「80代まで、この仕事をやろう」と決めた。

プライベートで学んだ「選択理論心理学」では「自分が幸せにできるのは自分だけ」ということを知った。「もともとサービス精神が旺盛なので、自分が良いと思うことを伝えたいんです」と北野さん。保険や金融、医療など最新情報を常に学び知識も蓄えるが、お客様の求めていないことは言わない。「意向を聞いて提案することが私の仕事。お客様自身が決めて実践することが大事なんです」。“お客様に提案すること＝自分が実践してきたこと”であり、それで自己実現を果たしている北野さん。「全ての働く女性を応援したい。育児も家のことも必ず両立できます」。酸いも甘いも経験した1人の女性の言葉は心強く響く。