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TOP > 〈特集〉気になるキレイのひみつ > 血の巡りをよくするフットケア
冬の訪れを感じる11月。足の冷えやむくみが気になる人も多いのでは。
「全身を巡っている血液は重力によって足に溜まりがちです。それをポンプのように心臓に戻すのがふくらはぎの筋肉。 寒さで筋肉が硬くなると、ポンプの働きが弱まり冷えやむくみが生じます」と足管理ナースの梅本さん。
今回は、血流をよくするフットケアを教えてもらった。
冷えに効く 足指まわし 足と反対側の手で足指をつかみ、指の根もとの関節から大きく回す。 親指から順番に、内回しと外回しを各20回ずつ。 指を回すことで、血流が良くなり足先はもちろん体全体が温かくなる。全身のコリや不調も改善してくれるそう。 「親指を回すと、頭痛や首こり、集中力アップ、不眠にも効きます。人差し指は代謝を上げてくれるのでダイエットに。 中指は腰痛、薬指はヒザ痛や胃腸など消化器の働きをよくする効果が。小指は肩こりやめまい、耳鳴りを改善してくれます」(梅本さん) ●Point● ・毎日、朝と晩に行うのがオススメ ・指と指の間を開いて、筋肉と関節をほぐすように
むくみに効く 足首体操 膝を伸ばして座り、かかとを突き出すように足先を手前に倒しふくらはぎの伸びを感じる。 次に、足先を遠くに引っ張るイメージで反対側に倒す。 これを交互に30回。 ふくらはぎの筋肉を動かすことで足に滞った血液を流すことができる。 「血液循環がよくなるので、朝にすると頭がスッキリ、夜は寝つきがよくなります」(梅本さん) ●Point● ・左右の親指をゴムで固定するとまっすぐ倒しやすい ・椅子に座って行うときは、浅く腰かけてヒザを伸ばして行う
冷えやむくみを根本改善 片足立ちスクワット マッサージで血流をよくすることで、冷えやむくみは改善するが「それだけでは、数日で元に戻ってしまう」(梅本さん)そう。 根本的によくするためには、「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉を鍛えることが大切。 「足に溜まった血液をポンプのように心臓に戻す働きをするのがふくらはぎの筋肉です。それを鍛えることで、足の血流が良くなり、冷えやむくみが生じにくくなります」(梅本さん)。 そこでおすすめのトレーニングが「片足立ちスクワット」。 体全体を支える足裏の3つの筋肉(アーチ)を鍛えながら、ふくらはぎをはじめ全身の筋肉も鍛えることができる。
おなか周りをスッキリ 片足立ちスクワット1 片足立ちスクワットは、持ち上げている方の足の位置を変えることで負荷のかかる部分が変わり、さらに効果をプラスすることができる。 おなか周りが気になるときは、片足を軸足のヒザ横に添えて。下腹部に力が入り、ウエスト痩せにも効果的。 <手順> ①片足をあげ、反対側の足(軸足)のヒザの横に添える ②軸足を曲げ、上半身をまっすぐに保ったまま腰を落とす ③体をもとに戻す ④反対の足も同様に。片足20回ずつを、毎日2回行う 「片足で立つことで、重心が体の真ん中にきて、足裏の3つのアーチ(筋肉)も鍛えられます。 壁に手をついたり、支えを使うと重心が変わってしまい、ヒザに負担がかかるため、支えなしでやってみてください。 ヒザの痛い方にもおすすめです」(梅本さん)
バストアップ効果も 片足立ちスクワット2 太ももを持ち上げることで、胸が開き、胸を支える筋肉「大胸筋」も同時に鍛えることができるので、バストアップも期待できる。 <手順> ①片足の太ももをできるだけ高くもちあげる。 腰が反らないように注意。 ②軸足を曲げ、上半身をまっすぐに保ったまま腰を落とす ③体をもとに戻す ④反対の足も同様に。片足20回ずつを、毎日2回行う 「体を支える足裏のアーチが弱いとフラフラしてしまいますが、練習すればできるようになります。まずは10回からでもトライしてみてください」(梅本さん)
ヒップアップに効く 片足立ちスクワット3 ヒザから下を太ももに近づけることで、お尻の下の筋肉が鍛えられ、ヒップアップが期待できる。 <手順> ①ヒザ下を太ももの裏にできるだけ近づけるように持ち上げる。 上げている足のヒザは、横からみて軸足と同じぐらいの位置に。 ②軸足を曲げ、上半身をまっすぐに保ったまま腰を落とす。 ③体をもとに戻す ④反対の足も同様に。片足20回ずつを、毎日2回行う 「筋肉は自分で動かさないと変わりません。 はじめはキツく感じるかもしれませんが、毎日することで効果が感じられると思うので、続けてみてください」(梅本さん)
●取材協力● 足管理ナース 梅本美紀さん 看護師として働く傍ら、足から体を整える「足管理健康法」を学び、冷え性などが改善。 2019年より「足管理健康療法士」として足ツボなどの施術のほか、北摂を中心にセミナーを開催。 正しい歩き方や不調を治すセルフケアの方法を伝えている。 記事作成日:2021年11月