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TOP > 〈特集〉気になるキレイのひみつ > 乾燥から素肌を守る 冬のインナードライ対策
1月~2月は1年のうちでもっとも乾燥しやすく、肌にとって過酷な季節。
きちんとケアをしていないと「隠れ乾燥」と呼ばれる「インナードライ」の状態が進んでしまう可能性も。
そこで今回は、メイクアップアーティストの津田麻美恵さんに正しい知識とケアの方法を教えてもらった。
インナードライとは インナードライとは、肌の内側(角層)が乾燥していて、かつ表面が過剰な皮脂で覆われている状態。 津田さんによると、「洗顔直後は乾燥するのに、時間がたつと肌がベタつく」「朝は乾燥しているが、日中はテカりやメイク崩れが気になる」など、一日のうちで肌の状態が大きく変わることが特徴だそう。
インナードライの原因① NGなスキンケア インナードライは、肌の一番表面にある「角層」が乱れて、肌の保湿力が低下することで起きる。 津田さんによると、こうした状態を招いてしまう主な原因は「NGなスキンケア」と「生活習慣の乱れ」。 スキンケアでは、特に、洗顔で肌にダメージを与えていることが多いそう。 「洗いすぎると、必要な水分や皮脂まで失われ、逆に洗わなすぎると、不要な角質が皮膚表面にたまり、外から保湿成分を与えても肌の内側へ届かなくなります」。 洗顔のポイントは「汚れをきちんと落とし、うるおいを補うこと」。 たまった角層や余分な皮脂を洗顔で取り除き、肌の内部まで保湿成分を届けることが大切だそう。
洗顔のポイント 正しい洗顔のポイントは次の5つ 1.まずは手を清潔に 汚れた手で洗い始めると、洗顔料が手の汚れを先にキャッチしてしまい、洗浄力が弱まることに。 2.適量、使用方法を守る パッケージに記載されている適量、使用方法を守る。「意外と見てない方も多いのですが、量が多すぎると必要な皮脂まで洗い流し、少なすぎると泡立ち不足で汚れが残ったり、肌への摩擦になります」(津田さん) 3.しっかり泡立てる 泡立てネットなどで泡立て、包み込むように洗う。細かい泡が肌の凹凸に入り込み、汚れを落としてくれる。ジェルやバームタイプは、オイル状にして肌と丁寧になじませる。
4.お湯の温度は人肌に 手に触れたとき、熱くも冷たくもない温度が人肌。「冬は温かいお湯で洗いがちですが、人肌以上の温度のお湯は、肌の潤いを奪ってしまいます」(津田さん) 5.入浴中の洗顔はNG 風呂場の蒸気や40度以上のシャワーは、必要な皮脂や水分も洗い流す原因に。「洗顔は入浴前に済ませ、入浴後に乳液やクリームなどで丁寧に保湿してください」。
インナードライの原因② 生活習慣の乱れ NGなスキンケアに加えて、インナードライを招く恐れがあるのが生活習慣の乱れ。 「偏った食事や睡眠不足、過度なストレスが続くと、”肌が元気になる力”そのものが低下してしまいます」(津田さん) 食事では特に、肉、魚、豆などのたんぱく質をとることが大切だそう。 「野菜中心の食生活をしている方も多いと思いますが、身体を作るのは主にタンパク質です。肌作りの基本としてしっかりとってください」。 また、過剰な糖質制限も身体に負担がかかり、肌の調子も崩れやすくなるそう。
運動や睡眠も 美しい肌を育てるためには「運動」「睡眠」にも気をつけたい。 「リモートワークが進み、ご自宅でお仕事される方も多いと思いますが、軽い運動を心がけてみてください。 タンパク質をしっかりとって運動するとちゃんと筋肉がつき、血流が良くなります。そうすると、美しい肌を作る健康な細胞が生まれてきます」(津田さん) また、睡眠中には「成長ホルモン」が分泌され、ダメージを受けた肌の細胞を修復してくれる。
自分と向き合うきっかけに 「肌は身体の内側を守る”防衛の最前線”です。 本来、季節をとわず安定して潤い、紫外線や菌などさまざまな外的刺激から身体を守る役割を果たしてくれるものです」と津田さん。 それが季節によって乾燥したり、オイリーになったり…と不安定になるのは、肌本来の力が弱まっていると考えられるそう。 「美しい肌を作ることは心と身体のためにもなります。 『インナードライかな』と感じたら、スキンケアや生活習慣を見直し、自分と向き合うきっかけにしてもらえればと思います」。
●取材協力● メイクアップアーティスト 津田 麻美恵さん 米留学中に出会った「その人の良さを引き出すメイク」に感銘を受け、メイクの道へ。 メイクを学ぶ中で「きれいなメイクはきれいな肌から作られる」と実感。 2019年より、サロンでメイクレッスンを行うほか、肌を育てるスキンケア方法を伝えている。 記事作成日:2022年1月