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TOP > 〈特集〉気になるキレイのひみつ > 毎日のお風呂でキレイに 美容効果を高める入浴法
一日の終わりのバスタイム。時間がないからとシャワーで済ませることはないだろうか。
「毎日湯船につかることで、きれいになる力が底上げされます」と入浴指導士の大久保さん。
今回は、美容効果を高める入浴法を教えてもらった。
入浴の効果 湯船に浸かることで、血流がよくなり十分な栄養と酸素が体のすみずみまで行き渡る。 新陳代謝が活発になるため肌のターンオーバーが促進され、きめ細かな肌に。 さらに入浴には利尿作用もあるためむくみの解消にも。 「湯船に肩の上まで浸かることで、体を温める『温熱効果』を全身で得ることができます。 そうすると、全身の血流がよくなり、お顔だけでなく全身のお肌がきれいになります」。(大久保さん)
入浴の仕方 40度で10~15分、肩の上まで浸かるのが基本。 「40度前後のお湯に浸かれば心身をリラックスさせる副交感神経が優位になり、美容に大切な質の良い睡眠につながります」。(大久保さん) 42度以上になると体を活動モードにする「交感神経」が優位になり、寝つきにくくなるそう。また、肌の保湿成分が奪われ乾燥する原因にも。 水道水に含まれる塩素も乾燥の原因になるため、塩素を中和するアスコルビン酸(ビタミンC)などが含まれている入浴剤を入れるのがおすすめ。
洗い方 タオルでゴシゴシ洗うと肌を傷つけるためNG。 大きめの泡立てネットで泡立て、手のひらを使って泡を肌の上で滑らせるように洗う。 湯船に浸かることで汚れの多くはとれるので、皮脂腺の多い箇所(胸・背中の上側、両わきなど)以外は、毎日石けんで洗わなくてもOK。 「お風呂からでると、肌から水分がどんどん蒸発していくため、スキンケアは10分以内に」。(大久保さん)
スペシャルケア 大切な日のために、お風呂でできるスペシャルケアが「ヒートショックプロテイン入浴法」。 「ヒートショックプロテインとは、熱の刺激やストレスなどで、体が非常事態を感じたときに、体を守るために作られるたんぱく質です。 免疫力を高めたり、傷んだ細胞を修復する働きがあります」。(大久保さん) 入浴でヒートショックプロテインを一時的に体内で増やすことで、疲労回復やエイジング効果が期待できるそう。
入浴の仕方 熱の刺激が必要なので、湯船の温度は少し高めの40~42度に。 40度なら20分、41度なら15分、42度なら10分を目安に肩の上まで浸かる。 入浴剤をいれる場合は、温熱効果が高まるため、それぞれマイナス5分を目安に。 入浴後は、体内に熱をキープする必要があるため、毛布にくるまったり、温かい服を着たりして保温する。
ポイント ヒートショックプロテイン入浴法は、毎日行うものではない。 「熱で刺激を与える入浴法のため、体が熱に慣れると効果が発揮されません。 また、ヒートショックプロテインの分泌量は、入浴日から2日後がピーク。結婚式や写真撮影など、大切な日のためのスペシャルケアとして取り入れてください」。(大久保さん) 入浴の前後と入浴中も、コップ1杯程度の水分補給を。 「体温を下げないよう、常温のお水がおすすめです」。
毎日の入浴でキレイに 「交感神経が優位になり、いわばアクセルを踏んだ状態のままの人が多く、脳や体が十分に休めていない」と大久保さん。 入浴は、副交感神経を優位にし、心身をリラックスモードに切り替え、眠りへと導いてくれる大切な時間だそう。 「美容にとって、質のよい睡眠をとり、成長ホルモンをしっかりと分泌させることはすごく大切です。 そのために欠かせないのが毎日の入浴。 好きなアロマや入浴剤で自分を癒したり、お気に入りのボディソープで自分へ投資することで女子力もアップします」。(大久保さん)
●取材協力● 入浴指導士/快眠セラピスト 大久保 早絵さん 睡眠サロンの店長を務める傍ら、旅館の睡眠サービスの監修や 快眠アイテムブランドのプロデュースなど多方面に活躍。 睡眠について学びを深めるなかで入浴の大切さを知り、2022年入浴指導士に。 睡眠や美容に対する入浴の効果を伝えている。 記事作成日:2022年2月