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TOP > 〈特集〉気になるキレイのひみつ > 成分から選ぶ基礎化粧品
洗顔料や日焼け止めクリームなど毎日使う基礎化粧品。肌に合うものを選びたいと思うものの、どう選べば良いかわからない人も多いのでは。
「成分をヒントに選ぶと、肌トラブルも回避しやすくなりますよ」とビューティーアドバイザーの梁井さん。
今回は成分表示の見方を教えてもらった。
化粧品成分から選ぶ習慣を 化粧品にはすべての成分を表示することが法律で義務づけられている。記載は配合量が多い順(1%以下の成分は順不同)で、パッケージや商品サイトなどで確認できる。 「成分」「有効成分」などは一部しか記載されていないこともあるので、「全成分」という箇所をチェック。 「特に肌が弱い方や、アレルギーをお持ちの方は、成分を見て自分で選べると安心です」(梁井さん)
基礎化粧品を試す期間は 選んだ基礎化粧品が実際に肌に合うかどうかは、一定期間、使用してから判断を。 「お肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は、年齢を重ねるごとにゆっくりになっていきます。目立ったトラブルが起きなければ、まずは3ヵ月、試してみてください」(梁井さん) その他、化粧品メーカーの理念や姿勢に共感できるかなども選ぶときの参考に。
肌悩み別 選び方のPOINT<乾燥肌> 乾燥肌とは、誤ったスキンケアや生活習慣など、さまざまな要因で肌のバリア機能が低下し、水分を保つ力が弱まっている状態。 「”乾燥”というと、保湿に意識が向きがちですが、影響が大きいのは洗顔料など洗うものです」と梁井さん。 人工的に作られた「合成界面活性剤」の中には洗浄力が強いものもあり、人によっては乾燥の原因にも。 ●気をつけたい成分● 一部の合成界面活性剤 <表示名称> ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなど
<大人ニキビ> 肌のターンオーバーが乱れ、繰り返しできる大人ニキビ。 化粧品に含まれる「シリコーン油」が原因の可能性も。 「シリコーンは、肌の表面に膜をはり、日焼け止めやファンデーションのもちをよくする成分です。 ただ、もちがよい分、洗浄力の強いもので洗い流す必要があり、お肌の負担になることもあります」(梁井さん) また、落としきれず成分が肌表面に残ると、ターンオーバーが乱れ、ニキビやくすみの原因になることも。 ●気をつけたい成分● シリコーン油 <表示名称> ジメチコン、シクロメチコン
<敏感肌> 敏感肌とは、一般的に、肌のバリア機能が弱まり、少しの刺激にも過剰に反応してしまう状態。 「敏感肌は肌がケガをしている状態なので、シンプルなスキンケアで休めることが大切です」(梁井さん) 美容液などは使わず、洗顔と保湿剤で済ませるのがよいそう。 ヤシ油など天然の原料から作られる「天然系合成界面活性剤」は、肌にやさしくマイルドな洗浄力をもつ。 ●おすすめの成分● 天然系合成界面活性剤 <表示名称> ラウリン酸Na、ミリスチン酸Na、パルミチン酸Naなど
「毎日使う化粧品を選ぶのは、食品を選ぶのと同じくらい大切です」と梁井さん。 乾燥肌、ニキビ肌などもともとの肌質だと思っていたものが、基礎化粧品を変えることで改善することも多いそう。 「自分に合ったものをきちんと選ぶことで、何歳でも肌は変えられます。 5年後、10年後の肌のために成分から選ぶ習慣をつけてみてください」
●取材協力● 100%脱石油ビューティーアドバイザー 梁井 結さん 大手化粧品ブランドで6年間、BAとして勤務。 子どものアトピーをきっかけに化粧品成分を研究するように。 2017年より、豊中を中心にセミナー講師など石油由来成分不使用の「人と環境にやさしいナチュラルコスメ」を伝える活動をしている。 記事作成日:2022年6月