パナバックは、千里中央に本社を構えている。元々は1982年に機械部品の輸出商社としてスタートしたが、急激な為替の変動をきっかけに取り扱う商品を一新。86年からノンアルコールのビールやワインの輸入を始めた。
当時から酒類の販売免許を持たない大型スーパーなどで好評だったというが、代表取締役の長崎和昌さんは「なかなか満足できる味には及ばなかった」と振り返る。そこで「もっとおいしいノンアルコールビールを作りたい」とアメリカやドイツのビールメーカーとの共同開発に挑戦した。
その後、メーカー側の生産停止などの逆境に立たされながらも、長崎代表自ら現地まで足を運んで理想の味を追求し、ついに2012年ドイツの老舗メーカーと開発した「ヴェリタスブロイ」が誕生した。