准看護師のTさんは衛生看護科のある高校で3年間、通常のカリキュラムに加え、看護の知識や技術を身につけ、在学中に准看護師の資格を取得した。「卒業後は就職で大阪に出てきて、デイサービスの仕事に従事していましたが、なかなか馴染めず1年と少しで辞めてしまいました。そこからは飲食業など別分野の仕事をしていましたが、ずっと看護や医療の業界に未練があったように思います」と話す。しかし、ブランクの期間が長くなればなるほど、もう戻るのは難しいかな…と思うようになっていったと言う。

「私がこの看護の仕事にもう一度チャレンジしようと思ったのは祖母が亡くなったことがきっかけでした。病院でお世話になっていた看護師さんの姿を見て、やはり自分もこの仕事がしたい…と」。そこでいろいろと探しているなかで、藍野病院の復職・就職支援セミナーを見つけたという。「セミナーでは実際に寝衣交換や車椅子移乗などの演習体験をして、感覚を思い出すことができました。また他の参加者の方も同じように不安に思っていたという話を聞いて、自分だけではないんだ、と勇気をもらえました」。

そして11月のセミナー受講後、12月には藍野病院に入職した。「セミナーの講義でお話してくださった主任看護師の方が居る病棟に配属させてもらったので、とても心強かったです」と話す。最後に復職したいけれど、自分にできるかな？と不安に思っている方に「みなさんが思っているよりも臨床の現場は怖くないですよ。勇気を出して一歩踏み出せば、充実した毎日が待っています。藍野病院は休みも多く、とても働きやすいのでまずは参加してみてください」とメッセージを寄せてくれた。